第100話 キノコ狩りから世界の秘密です
第2階層。
さあ、ここはどんな・・・ってあれ?
階段を降りると、すぐそこに数体の魔物が。
「スライム、だな」
「へえ、実物はこんな感じなんだ。でも入り口にいきなり魔物が待ち構えてるって・・・そんな事ある?」
「普通は無いのか?」
「階段を降りたすぐのところに魔物がいたのって初めて見た」
「ああ、そういえばセカンケイブでも無かったな」
僕とネッガーが考えてると、
「うん、これは多分あれだね。先行した冒険者達がスライムを無視して先に進んでったんじゃあないかなあ」
と、モリスさんが呟く。
あ、そうか・・・
「じゃあここにいるのは前の冒険者グループに寄ってきたスライム達って事か。でもあの人たち、なぜ戦わなかったんだろう」
「ふむ・・・もしかしてアレじゃないか? スライムは魔石が採れないから」
ああ、そういえば図鑑にも書いてあったっけ。
スライムは魔物なのに何故か魔石が無いって。
「そっか、魔石が採れなくって売れる素材もないなら――」
「ああ、体力と魔力の消耗を抑えたいのならば、振り切って先に進むという作戦は有効だろうな」
さて、どうしようかな。
でもまずはやっぱり、
「スティール」
ここからだよね。
「失敗、か?」
「発動はしたみたいだけど、魔石は獲れなかったみたい」
「やはり魔石は無い、という事なのか」
「うーん、どうなんだろう」
何かが起きそうで起きなかった、そんな感触だった気がする。
って事は・・・
「
「ほほぅ!」
突然のモリスさん。
「それは興味深いね。それってさ、コアスティールが進化すると魔石を持たないと言われてるスライムから魔石を抜き取る事が出来るかもしれないって事だよね。うわぁ、どうしよう。それ凄く見てみたいんだけど。ねえカルア君、進化進化! 進化させてみようよ!」
ええっと・・・
「モリスお口チャックです! 今はサーケイブお姉ちゃんが先ですよ」
「あっと、そうだったね。ゴメンゴメン。僕としたことがつい興奮しちゃったよ。あ、そうだ。そのサーケイブ君だけどさ、ラル君の話によるとスライムの研究をしてたんだろう? だったらさ、あとで彼女にも訊いてみようよ。スライムの魔石についてさ」
「まあそれだったらいいですけど・・・」
「よし、そうと決まればちゃっちゃと先に進もうか。カルア君、サクッとやっちゃって」
「はい、じゃあ・・・」
魔法攻撃、だよね。だったらこれで一発でしょ。
「火山弾」
ボックスから出した石ころを加熱してスライムにぶつける。
これならスライムだって・・・あれ?
「あんまり効いてない?」
あんなに熱い溶岩みたいな石が当たったのに。
「ああそうか、カルア君、今の君の攻撃ってさ、魔法よりもむしろ物理寄りなんだよ」
「ええ? だって魔法ですよ?」
「うーん、スライムに有効なのは魔法による攻撃、つまり魔力による干渉なんだよね。今の君の『火山弾』ってほら、普通の石ころを『加熱』して『移動』しただろう? つまり魔力で石ころに干渉したんだよ。スライムに干渉したのはその魔力の残り香みたいなもの、残りは全て物理現象なんだ。魔法で発現させた火とか光とかなんかは魔力の固まりみたいなものなんだけどね」
ええ・・・じゃあどうしたら・・・
僕が悩んでると、
「いや、なんていうか実に簡単な話なんだよ。その『加熱』を直接スライムに発動させちゃえばいいってだけなんだ。ああ、もちろん『冷却』とかでもいいと思うけどね。だってほら、それってかつての『氷魔法』って事じゃない」
「あっ、そうか」
「ね? つまりはそういう事なんだ。攻撃魔法なんて言っても結局は『魔法を攻撃に使う』ってだけの事。呼び方に縛られる必要なんてないんだよ」
モリスさんのアドバイスのお陰でスライムへの攻撃の方法は分かった。
よし、じゃあやってみよう。
試しに一体のスライムを『把握』してから、
「加熱」
スライムはその場でウネウネと踠き、そしてプルプルと震え、やがて動かなくなった。
「うん、効果抜群だね。属性の相性があるスライムが出てくるまではこれで行けそうだ。せっかくだから次は『冷却』も試してみようか」
「冷却」
スライムは氷のオブジェになった。
ダンジョンに吸収されるのは溶けてから? それとも凍ったままで?
「じゃあ残りもやっちゃって先に進もうか。僕はまた後ろで静かに見守るとするよ。ふたりとも頑張ってねー」
ダンジョンを進む僕達。
出てくるスライムは沸騰させたり凍らせたり。
順調に進んでここまで来たけど、そんな僕達の前に、そいつは現れた。
「青いスライム・・・」
「ああ、青いな。という事は火属性が有効な個体か」
火属性・・・って事は熱! だったら、
「加熱」
青いスライムはウネウネからプルプルに変わり、そして動かなくなる。
やっぱり『加熱』で正解だったね。
「いや、おかしいって。『加熱』は確かに熱くなるけどさ、火属性じゃないからね・・・?」
モリスさんが後ろでそんなことを呟いてるけど、でも倒せちゃったし、ねえ。
先に進むと今度は、
「赤いスライムか。水属性が有効だな」
「水と言えば氷、じゃあ『冷却』」
赤いスライムは、赤い氷のオブジェに。
「いやだから『冷却』は水属性じゃ・・・あれ? でも氷魔法ならかつては水属性に近い扱いだったはず・・・だったら正しいのか? あれ?」
またまた先に進むと、今度は緑。
「緑は土属性だったな」
「だったら土魔法だね。土魔法と言えば『錬成』、あれ? だったら『加熱』で倒せるのかな。試しにやってみよう。『加熱』」
倒せちゃった。
あれ? ここまで全部『加熱』と『冷却』だけで倒しちゃったよ?
ええっと・・・モリスさん?
「ちょっと待って、今考えを整理するから・・・ええっと、考えられるひとつめはカルア君の魔力ゴリ押し。相性とか関係なく膨大な魔力で止めを刺しちゃった可能性だね」
ふんふん、でもそんなに魔力込めたかなあ。
「ふたつめは相性以前にスライムが抱えている弱点だった可能性。でもこれだと相性関係なく『氷魔法』で倒せるって話が広まってると思うんだよね」
うん、確かに。
「みっつめは、時空間魔法との組み合わせが効力を発揮した可能性。でもこれだって誰かが時空間魔法と氷魔法の組み合わせを試していても不思議じゃない。じゃあどうなのかって言うと――」
言うと?
「このみっつ全ての複合じゃないかなあって思うんだ」
「複合、ですか?」
「うん。つまりね、時空間魔法によって直接体内組織を把握されて、その体内組織そのものを『加熱』『冷却』されるのはスライムにとっての弱点。ただこれには相当の魔力が必要で、足りなければ弾かれる。でもカルア君の魔力量はそれを突き破っちゃった、って事じゃないかと思うんだ」
「えっと、それじゃあつまり・・・」
「カルア君は『把握』からの『加熱』または『冷却』のコンボであらゆるスライムを倒せるんじゃないか、ってのが僕の推測だよ。スライムスレイヤーカルア君、略してスラスラカルア君の誕生って事だ。やったね、おめでとう!」
「スライムスレイヤー・・・スラスラ・・・」
そんな二つ名いらないよ!!
「これは帰ったらすぐにギルドに二つ名の登録申請を――」
「止めて下さいっ」
「ぷくくっ、ダメかい?」
「ダメですっ!!」
「そっか、ざーんねん」
「スライムスレイヤー、か・・・」
「もうっ、ネッガーまでやめてよ!」
「いや、ミツツメの街では途徹もない程の大人気になると思ってな。何しろ高級キノコが採れる最下層に入りたい放題だ。あらゆる冒険者や商人達がカルアの奪い合いを始めても不思議じゃない」
「なっ!?」
何だってーー!?
「ああ、それはそうかも。カルア君大人気だ」
それもう冒険者じゃなくってキノコ狩りツアーガイドじゃん。
そんなの困るよ!
「ふたりとも、この事は絶対秘密で」
「まあそうだろうね。分かったよ」
「ああ。俺もだ」
「あ、でもチームのみんなには共有しとくからね。むしろこの新たな秘密も守るために」
「ならパーティ内での共有も必要だな」
「うう、分かった・・・」
そして僕達は第3階層へ。
「今度はキノコかあ。もしかしてキノコとスライムの階層が交互になってるのかな」
僕達の目の前には初めて見るマキノコンが。
「ああ、あれは――」
「おおっと、ここはラルの出番、ラルにお任せですよー。あれはですね、『マシメジン』です」
「へえ、マシメジンって言うのか」
「はい、小さな傘がたくさん集まってるみたいに見えるですけど、あの固まりで1体ですよ」
久しぶりに魔物の情報を言えてご機嫌のラル。
「シメジ型のマキノコンだ。あれも食べられるぞ」
「そっか、じゃあ『スティール』」
「あ・・・」
スティール成功。
だけどネッガーは微妙な表情。
「どうしたの?」
「いや、俺が倒す番だと思っていたから」
「ああっ! ゴメン!」
「いや、いいんだ。でも次は頼むぞ」
「うん、今度こそネッガーに任せるよ」
しばらく歩くと次のマキノコンが。
「さあ! 今回もラルがお伝えするマキノコン情報のコーナーが始まったですよー。あれは『マエノキン』、細長い傘がたくさん集まってるのが特徴です。胴体はかなり下のほうですよ」
「よし、行くぞ」
ネッガーがマエノキンに近づき、胴体部分にローキック。
それ一発でマエノキンは吹き飛び、衝撃で千切れ飛んだたくさんの細い傘を周囲に撒き散らした。
「何? もう終わりなのか?」
「弱い・・・」
「群生型のマキノコンは小さくて弱い個体が合体したものです。すっごく弱くてすぐに散らばるのが特徴です」
爆散したみたいになってるマキノコンを悲しげに眺め、ネッガーは言った。
「すまないカルア。こいつも食べられるんだが、これじゃあもう・・・」
「うん、仕方がないよネッガー。ここまで脆いんじゃあね」
「ああ。すまないが群生型は任せていいか?」
「うん、『スティール』で優しく狩るよ」
という事で、群生型のマキノコンは僕が相手をする事に。
そして次に出てきたのは、
「『ママイタケ』です。見た通り群生キノコ型のマキノコンです。カルアお兄ちゃんの出番です」
って事でスティール。
それから先も出てくるのは群生キノコ型ばかり。
「どうやらこの階層は群生型ばかりのようだ。カルア、役に立てなくてすまん」
「いやいやいや、そんな事全然無いよ。情報も助かってるし、群生型じゃないのが出てきたらお願いするから」
「ああ。それは任せてくれ。だがやはり・・・む? 何だ? こちらに何かあるのか? カルア、ちょっとこっちに行ってみないか?」
何かの気配を感じたのかな?
「うん、行ってみよう」
通路を右に曲がり、しばらくネッガーについていくと、
「扉?」
「ああ。この扉がうっすら魔力を放っていたようだ」
「もしかして宝箱があったりして・・・」
「その逆に魔物部屋かもな」
「うーん、まあここまで出てきた魔物も弱かったし、魔物部屋でも大丈夫じゃない? せっかく来たんだから入ってみようよ」
「そうだな。じゃあ開けるぞ」
扉を開けて中に入ると、そこには――
「これは・・・そうか、『キノコ部屋』だったか!」
「キノコ部屋? 確かにキノコがたくさん生えてるけど・・・キノコ部屋って何?」
「ああ、以前聞いた話なんだが、このダンジョンにはランダムで突然現れる部屋があるそうなんだ。その中には大量のキノコが生えていて、冒険者達に『キノコ部屋』と呼ばれているそうだ。このダンジョンで採れるすべてのキノコをまとめて採取できる事から、この部屋を探し回る冒険者もいるらしい」
へえ、つまり宝部屋のキノコバージョンって事か。
「そんなの見つけるなんて凄いよネッガー! さっきの扉の気配を察知したって事だよね!」
「ああ、扉の魔力を感じてな」
「よぉし! じゃあこの部屋のキノコを取りつくそう!!」
ボックスから籠を取り出して、みんなでキノコ狩り開始。
「ラルもお手伝いするですよー」
「ははっ、たまにはこういうのも楽しいねえ」
マッシュルーム、えのき、エリンギ、シメジ、なめこ、しいたけ、ポルチーニ茸、きくらげ、トリュフ、マツタケ・・・
「そういえばさ、森に生えてるキノコって毒があるのが多いよね? このダンジョンには毒キノコはないの?」
「あるぞ。最下層に毒キノコ専門のエリアがあるらしい。冒険者が薬師の依頼でそこに行く事があるそうだ」
「へえ、そんなエリアがあるんだ。じゃあさ、そこ以外には毒のあるキノコは生えてないってこと?」
「ああ、そう聞いている。だからこのダンジョンのキノコは誰でも安心して採取できると」
「おおーーー」
それってつまり、サーケイブさんもやっぱりいいひと、って事だよね。
「うんうん、サーケイブお姉ちゃんもひとを呼ぶための工夫をちゃんと考えてるですねえ。流石ですよ」
ん?
「ねえラル、そういえばさ、君達みんなどうして冒険者をダンジョンに呼びたがるの?」
「ああ、それはですね、ひとが出す魔力を吸収して根幹の魔力の流れの中に流し込むためですよ。何の特性も持たない根幹の魔力と違って、ひとの使う魔力はみんな癖があって個性的です。この癖って言うか特徴って言うか、それが調味料やスパイスみたいに根幹の魔力に刺激を加えるです。それがこの世界の維持に必要だそうですよ」
「世界の維持・・・」
「まあそんな訳で、ラル達はこの世界を守る為の大切な役割を持った素晴らしい精霊という事ですよ。どうです? 凄いでしょう?」
「うん、凄いよラル」
「えっへん!」
うんうん、ラルもみんなもちゃんとした役目を持ってて、それを頑張ってるんだね。
それにしてもダンジョンの役割が「世界を守る為」かあ。本当に凄いなあ。
「うわぁ、またこんな雑談から世界の重大な秘密が・・・どうしよう、こんなの僕一人じゃ抱えきれないんだけど・・・よし、とりあえずチームのみんなにぶん投げようっと」
後ろで困った顔をしているモリスさん。
うん、モリスさんもお役目頑張って。
そんな世界の秘密に迫る雑談をしながら、僕達はこの部屋のキノコを全て採り尽くした。
「じゃあ部屋を出て探索に戻ろうか」
時々出てくる群生キノコ型のマキノコンを倒しながらこの階層を進み、やがて下層への階段へ。
「順番からすると次はスライムの階層、なのかな」
「多分そうだろうな。頼んだぞカルア」
階段を降りると、そこは第4階層。
ここはやっぱりスライムの階層だった。
だから・・・
階層をあっさり踏破して、第5階層へと降り立つ。
ここは大型のマキノコンが出てくる階層だった。
そして「これまでのモヤモヤを全部吹き飛ばす!」みたいにネッガーが大活躍。
出てくるマキノコンを次から次へと瞬殺、僕は後ろでラルとお話ししながら収納するだけ。うーん、楽チン!
ちなみに出てきたマキノコンは、頭の大きな『マシータケ』、頭が平らな『マエリンギ』、平たいクッションみたいな『マヒラタケ』、変わった触感の『マキクラゲ』。
「どれも旨いぞ。味も食感も違って楽しいしな」
食べるのが楽しみ!
第6階層へと続く階段を降りようとすると、
「待て。誰か上ってくる」
階段から少し離れて待っていると、さっきの冒険者グループが上ってきた。
もう最下層まで行ってきたのかな。
「あれ? 君達は確か入り口にいた・・・」
パーティのひとりが僕達に気付いて話しかけてきた。
「あ、はい。もしかしてもう最下層まで行ってきたんですか?」
僕の言葉にそのひとは苦笑いして、
「いや、残念ながらこの下の階層のスライム地獄を突破できなかったよ。全員魔力切れでね、これから帰るところさ。じゃあ君達も頑張れよ」
と、去っていった。
「スライム地獄・・・どんな階層なんだろう」
「いやあ、むしろこれからスライム達が地獄みたいな目に遭うんじゃないかなあ」
「ああ、俺もそう思うな」
「カルアお兄ちゃん、あんまりサーケイブお姉ちゃんをいじめちゃダメですよ?」
もう、みんなひどいよ・・・
階段を降りればそこは第6階層、スライム地獄。
階段を降りる途中で、その名前の意味が分かった。
だって、見える範囲の通路全部が色とりどりのスライムで埋まってるんだもの。
「まさか階層全部こんな感じなの!?」
「いや、これは多分さっきの冒険者達を追って集まってきてたんじゃないかな。流石に階層全部スライムに埋め尽くされてる、って訳じゃないと思うよ。にしてもこれだけ集まるって事は、やっぱり相当たくさんいるって事だろうけどね」
そっか・・・そうだよね。
「まあでもせっかくこうして集まってくれてるんだから、サクッとやっちゃおうか。ね、スラスラカルア君」
「もうっ、スラスラじゃないですよ・・・『加熱』」
うん、見える範囲のスライムは全部動かなくなった。
じゃあ邪魔にならないようにとりあえず、
「収納」
これでよし、っと。
「ははっ、やっぱりスラスラじゃないか。いやあ、流石カルア君だね」
「うわぁ・・・カルアお兄ちゃん、何て事するですか・・・これはいくらラルでもドン引きですよ? サーケイブお姉ちゃん、魔物の配置にバランスとかをちゃんと考えてたはずです・・・それがこの結果じゃ、あまりに可哀想すぎです」
「えええ・・・これ僕が悪いの?」
「・・・サーケイブお姉ちゃんがこのシーンを見ていませんように・・・です。もし見てたら・・・ふぅ、仕方ないです、ラルが一緒に謝ってあげるですよ。ね?」
「・・・うん」
何だろう、このモヤっとした気持ち。
これってホントに僕が悪いのかなあ・・・
ここはセカンケイブダンジョン、緑の魔物部屋。
「はっ!? 今カルア君がケットラの時の私の気持ちに共感してくれた気がする!!」
アイ達の訓練の最終日、その様子を見守りながらふと心が暖まるのを感じるピノであった。
▽▽▽▽▽▽
100話・・・ついに100話です!!
皆さん、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
物語はまだまだ続きますよ。
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