【チビ編】お前……お父さん嫌い?

 では、本日は睡眠ネタでくくってみましょうか。



 これは、チビが五歳だか六歳の時の話でしょうか…?

 わしとマミーはのんびりとお茶を飲みながら、テレビを見ておりました。

 その後ろでは、パピーとチビが仲良くおねんね。

 チビを寝かしつけたところで、パピーも寝落ちしたという感じでした。



「ほーんと、かわいいよねぇ~」



 可愛い天使の顔をなでて、親バカ&ブラコンは二人でにやにやしておりました。

 ふとその時、パピーの隣で眠っていたチビが急に動き出したのです。



 ぐりん、と。

 あっという間に、体の向きが百八十度回転。

 小さなあんよが、パピーの顔面にちょんと触れました。

 次の瞬間……



 ズドドドドドドドッ



 パピーの顔面に炸裂する、華麗な蹴りの八連打。



「うっ! うっ! うっ! うっ! うっ! うっ! うっ! うっ!」

 パピーの口からも、蹴りが命中する度に呻き声が。

 その後……



 すやぁ~…



 チビとパピーからは、それはもう穏やかな寝息が立つだけ。



 その一部始終を目の当たりにしたわしとマミーは、二人揃って床に這いつくばり、笑い死にそうになったのでありました。



 おい、チビ助…

 足に顔が触れるや否や蹴るって、お前パピーのこと嫌いなのか…?

 鼻とか、結構えぐい場所に蹴りが入ってたぜ…



 そして、パピー…

 あんだけ強烈に蹴られたのに、そのことを覚えてないってどうゆうことなの?




<余談>


 この事件を受けて、寝相の話になったんですがね。

 マミーが一番驚いたわしの寝相は、布団から飛び出して、階段下にあった玄関で眠っていたことだそうです。

 もはやそれって、夢遊病の域じゃね?



 ちなみに今は、疲れているわしは寝返りどころか身じろぎ一つしないそうで、息が止まってないかどうか、何度か本気で確かめたことがあるそうです(笑)

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