おっさん、救われる
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地下二階へ行くと、これまた雰囲気が違った。人の気配が少なくなってきた。
「うぅ。緊張するなぁ……一人で倒せる魔物がいるのかな……」
まぁ、「ブレイクアタック」を覚えたわけだし、前よりも強くなっている。
だから、自分を信じれば、きっと……
と、思った矢先、魔物が出てきた。
【#幽霊__ゴースト__#が現れた!】
そう、幽霊である。しわしわのおじいさんになった商人(?)の幽霊のようだ。
「よし!早速ブレイクアタックを試すぞ!はぁっ!」
【ブレイクアタック #幽霊__ゴースト__#に0ダメージ!】
「あれ?」
思いっきり振ったはずなのに、手応えがない。そうか、奴は幽霊だから、物理的な攻撃が効かないと言うわけか!
すると、今度はあっちから攻撃を仕掛けてきた。
【地獄送り ユウトに8ダメージ!】
「ぐはぁっ!!!な、何だこの痛みは!?」
物理的ではない痛みであった。毒のような、不思議な攻撃である。
「これじゃあ、倒せない!」
そう思って、僕は#幽霊__ゴースト__#から逃げようとした。
だが、ランドドラゴンのように上手くはいかない。とても速いスピードで追いかけてくる。
「うわぁ!誰か助けてぇ!」
必死にこいていると、目の前に突然、少女が姿を現した。
「おじさん、何してるの?まったく、世話が焼ける人ね。」
すると、その少女は#幽霊__ゴースト__#に手をかざした。
「さようなら。#幽霊__ゴースト__#さん。」
【黄泉送り ゴーストに214のダメージ!】
【#幽霊__ゴースト__#を倒した!】
【経験値 7 ドロップ なし】
「た、助かったぁ……」
「おじさん、そんなにレベル低いのにパーティーも組まずに#地下二階__ここ__#に来たの?」
横に、#幽霊__ゴースト__#から守ってくれた少女がいた。冒険者とは思えないほどの軽装。だが、見た目から強さがにじみ出ていた。
「助けてくれてありがとう!へへ、おじさんのカッコ悪いところを見せちゃったな……それにしても、君、凄く強いね。なんで#幽霊__ゴースト__#に攻撃できたんだい?」
「そ、そんなことも知らないの?呆れた……」
呆れられてしまった。
「#幽霊__ゴースト__#は基本、物理攻撃も魔法攻撃も効かないわ。対霊魔法や対霊効果のある武器じゃなきゃふつう攻撃が通らないから、上級者でも#幽霊__ゴースト__#との戦闘を避ける人が多い。初心者ならもってのほかよ!」
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