おっさん、戦う


 「よし、ここから下へ行けば良いんだな?あそこの階段かな?」


 見渡すと、近くに階段があった。そこから、冒険者が降りている。あそこだな。


 そして、俺は小枝を装備して、その階段を降りた。



 【ユウトは、ただの小枝を装備した!】



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 だが、不安である。他の冒険者は皆、鎧だったり、剣だったり、色々ちゃんとした装備なのに、俺は麻の服にただの小枝。


 本当に、こんなんで勝てんのかな……


 そう思いながら、トボトボ歩いていると……急に何かが目の前に出てきた。



 【スライムが現れた!】



 ゼリー状の物体、スライムだ!


 「ようし!やぁ!!」


 俺は、スライムに向かって小枝を振り下ろした。すると、見事に命中!


 【スライムに5ダメージ!】


 すると、今度はスライムが身体に飛びついてきた。すると、スライムと触れた皮膚に激痛が走った。


 「イテテテテ!!!」


 

 【ユウトに3毒ダメージ!】



 なるほど。毒攻撃か。何とかスライムを振り払い、小枝をまた、今度は強く振り下ろし、見事に真ん中に命中!



 【スライムに会心の一撃!30ダメージ!】



 すると、スライムは動かなくなった。



 【スライムを倒した!】


 【経験値 80 ドロップ スライムの肝】



 すると、スライムの液体が溶け、そこから変な臓物?が出てきた。


 「何だこれ?」



 【ユウトは、スライムの肝を手に入れた!】



 「スライムの肝……」


 売れるかもしれない。一応持っておこう。


 そして、俺はスライムの肝をしまった。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 そして、また、スライムが現れた。


 【スライムが現れた!】


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 【スライムを倒した!】


 というか、スライムしかいない。


 【スライムが現れた!】


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 【スライムを倒した!】


 「ふぅ。またスライムを倒せた。慣れてきたなぁ。」



 【ユウトは、レベルが上がった!】


 【レベル1→2】


 【攻撃力3→5】


 【体力10→15】


 【新スキル ブレイクアタック】



 不思議なスキル(?)を覚えたようだ。


 「ブレイクアタック……名前は強そうだな。」



 【ブレイクアタック 通常の1・5倍の攻撃力で攻撃するスキル】



 なるほど。やはり、強いスキルらしい。


 「でも、もうスライムはいいかな……」


 スライムの肝も3つになった。そろそろ、他の魔物を倒しても良いかなと思い始めた。


 地下二階へ行こうかな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る