読み終えた時、ああ、これはデッサン画のようだと思いました。自分が見つけたモチーフの核心が、さっと一筆書きのように描かれています。風が一筋、吹きすぎるような清涼感を覚えます。このモチーフは、きっと水神さんに何度も思い起こされ、少しずつ充実度と重量を増し、大きな物語へと成長していくんではないかな、などと思ったりしました。