第2話 異国情緒

“何で、貴志は何時もそうなの?”

”エリーナは、日本人やないから情緒って分からへんのかもね。“


京都生まれの貴志はプライドが高く、自分の非を中々認めない。その辺の事情も分からず、エリーナは貴志に不満をぶつけた。


異国情緒は景色だけのものではなく人の心の中にもある。この頃から、彼女にとって不思議国日本は、更なる疑問を突き付けるようになっていた。


“何か違うの。もっと、ジェントルな人達の国だと思っていたわ。”


“それは君の言うジェントルで、僕らの思うジェントルとは、違うって事やと思うけど。“

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