第20話 フォトエアメール

それから2年の月日が流れて、亜希子からレストランをバックにスタッフと撮影したフォトエアメールが届いた。


”シュウ、元気にしてる?

私が今ここにいるのは、シュウのお陰なのよ。“

写真に映る亜希子の満面の笑顔が揺れていた。


“毎日バタバタで何時になるか分からないけれど、一段落したら改装しようと思っているの。”


頑張っているんだと思った。

彼女は自分の夢を見つけて、その第一歩を踏み出したのだ。


“それでね。

改装のデザインはシュウにしてもらいので、よろしくね!”


彼女の笑顔が僕の背中を押した。

俯いてばかりじゃ亜希子に笑われてしまうから、僕も一歩踏み出さなければと思った。(完)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ボクとカノジョと猫のカナタ JunStyle @jstyle

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ