第13話 カナタの嫉妬

カナタは、僕と亜希子が寄り添ってテレビを見ていると、必ず二人の間を割って入ってきた。


猫は嫉妬する生き物なのだ。

気がつくと、カナタが僕らをジッと見ている事もあったが、飽きるとふらっと外出してしまう。


でも、相変わらず亜希子にゴロゴロ、僕にゴロゴロと甘えて、平たく言うと単なる”かまってちゃん“なのだ。


そんなツンデレさも含めて、それが猫の可愛さでもある。


ボクとカノジョとカナタは楽しく時を過ごし、それは陽だまりに包まれた幸せな日々だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る