第6話 ボス猫のカナタ

一緒に暮らし始めて幾年月か過ぎて、何度目かの秋を迎えた。


カナタは、外出したまま帰ってこない日もあった。そんな時は、大抵傷だらけで帰ってきた。


きっと、ボス猫のポジションを巡って闘っているのだろうと思った。そんな事が続いた日曜日の朝だった。


”何んだこれっ!“

目覚めると、布団の上に六匹くらい猫がいて驚き飛び起きたら、猫達は蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。


どうやら、カナタはボス猫へと昇格したらしい。幾多もの戦いを勝ち抜いたのかと思うと、何だか誇らしかった。

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