第5話 カナタとの再会

パリ、スリランカ、ギリシャを回ったヨーロッパ旅行から家路に着いた。


玄関の前にカナタがちょこんと座っていて、僕を見て”ニャー“と鳴き、それはまるで“お帰りなさい”と言ってるみたいだった。


僕の帰りをずっと待っていたのだ。

思わず涙が滲み、もう二度と離れる事は考えられないと思った。


その日からカナタは家族になり、実家に帰省する時も連れて帰った。相変わらずよく食べて、どんどん大きくなり、もう子猫とは呼べない。


家族が増えて、生活が少し変わった頃にもう一人住人が増える事になるが、それはまだ先の話。

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