ボクとカノジョと猫のカナタ

JunStyle

第1話 出逢いは雨の日

その猫と出逢ったのは蒸し暑い雨の夜で、ベランダの網戸に張り付いて”ミャーミャー“と鳴いていた。


その猫は、白に黒い斑があり子猫の割には少し大きめで、とても空腹みたいだった。雨も降っていたので部屋に入れミルクを与えた。


よほど腹が減っていたらしく、唸りながらミルクを飲んでいた。


飲み終えて満足すると、ベランダの窓の方に近付き、また“ミャーミャー”と鳴くので外に出した。


その猫は、1週間に1回位のペースでやって来て空腹を満たすと帰って行ったが、三ヶ月を過ぎた頃から棲み着くようになった。

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