第2話
私の名前は佐野彩葉。今日から新学期。学校に行くのが憂鬱で、人気のない公園で、ベンチに座ってサボっていた。
いつもここでサボっている訳じゃないの。学校に行かなきゃいけないのは分かってるけど、どうしても行きたくない日ってあるでしょ?そう、今日はたまたま、よ。
☆★☆ ☆★☆ ☆★☆
ちゃんと学校に行ってる人ならきっと校長先生の話の長さにイラついてる頃だと思う。
なのに、学校の制服を着てこの公園に飛び込んでくる人がいた。
走っていたけど、遅刻したにしてはこの公園は学校と真逆にあるのだから、おかしい。私と同じサボりかな。
息が切れてる。私には気がついていないみたい。
一瞬、泣いているように見えた。でも、背中しか見えないから分からない。
これは、そっとしておいた方がいいのかな。
私はそっと、公園を出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます