第77話
エルクはルリとの念話を切ると、自分の目の前に広がるオリハルコン級やヒヒイロガネ級の魔物の群れを見据えた。
エルクは自身の体を仙気で覆うと、黄金色のオーラの仙気を雷の型の黄色のオーラに変換し、体の周りに雷を放電させながら目の前のオリハルコン級の魔物、クレイジーモンキーエンペラーを殴りつけた。
エルクの雷を纏った拳で殴りつけられたクレイジーモンキーエンペラーは、余りのエルクのパンチの威力に首から上を破裂させてながら後方へと吹っ飛んで行った。
エルクはそのまま前へと進むと、おもむろに雷で纏われた両手を地面に付けると、自身の体に纏っていた雷を広範囲の地面に浸透させて行き、仙術を放った。
「まあ、取り敢えず、この技でこの辺りに居る二、三十匹の魔物は片付けられるかな。まあ、良いか。取り敢えず喰らっとけ。仙術、雷の型、雷龍の雷撃」
エルクが仙術、雷龍の雷撃を放つと、エルクが雷を浸透させていた地面からバチバチと突如放電が始まり、そこから突如幾つもの龍の形を模した雷が生まれ地面を這いだし、エルクが雷を浸透させていた範囲に居る魔物を余すことなく蹂躙して行った。
「これで、ざっと、三十体ってとこかな。……こんだけ倒してもまだまだいっぱい居るな。これは、このスタンピードを収束させた後の自分のステータス確認が楽しみになって来るな。あ、後、神眼と箱庭もレベルアップすると良いなあ。まあ、今何を言っても仕方ないし、さっさと次に行こう」
エルクは、そう言うと、今度は体に纏う仙気のオーラを水の型の水色のオーラにすると、再び魔物の群れに向けて歩き出した。
一方、エルクが三十体もの魔物を一瞬で屠っていた時、ルリはフェンリル形態の両前足と牙に水属性の魔力を纏わせて水の波動を利用してオリハルコン級や生き残りのアダマンタイト級の魔物を体の内部から破壊し、倒して行っていた。
「この倒し方だと、一体一体相手しないといけないけどその分、魔力操作の練度が上がるわね。うん。これは良いわ。これからは定期的にこの戦法で魔物を狩って魔力操作の練習でもしようかしら」
ルリは自身の持っているスキルの中で一番レベルが低い魔力操作の練習法を模索しながら一体ずつ確実に魔物を屠っていた。
一方、エルクが三十体もの魔物を一瞬で屠り、ルリが魔力操作の練習をしながら魔物を屠っている時、合流してゴールド級やミスリル級の魔物と戦っているブロンとバズは、お互いの背中を預けながらゴールデンゴーレムの群れと戦っていた。
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