第48話 幼馴染パーティー視点4
翌日、ミゲル達は宿で朝食を食べ終わると宿をチェックアウトしてティゴンの町を出た。
ティゴンの町を出たミゲル達は、ティゴンの町からおよそ三時間程、歩いた距離にあるレッドドラゴンが生息している巨大な山、ドラゴンマウンテンに向かって歩き始めた。
「おい、皆、本当に道具の方は全員分用意出来ているんだろうな。抜かりがあると後で後悔するのはお前達なんだからな」
ミゲルは歩きながらゴードン達に聞くとゴードンが答えた。
「ああ、今は金欠だから人数分の最低限の量しか買う事が出来なかったが、何とかなったぞ」
「そうか、それは良かったよ。それじゃあ、さっさとドラゴンマウンテンに行くとするかな。皆、急ぐぞ。もたもたしていたらドラゴンマウンテンに到着するの遅くなっちまうからな。ほら、早く足を動かせよな」
ミゲルはゴードンとナナリー、マリアにそう言うと、早歩きでさっさと歩いて行ってしまった。
ゴードンとナナリー、マリアはどんどん先へと歩いて行くミゲルを追って駆け出した。
それから暫くして、ミゲル達三人は道中で出現したゴブリンやウルフ、オーク等を蹴散らしてやっとドラゴンマウンテンの麓に到達した。
「よし、レッドドラゴンはこのドラゴンマウンテンの中腹に巣を作って住み着いているらしいからな。この麓で小休憩をしたら早速、登山開始だ。おい、マリア、お前のリュックから人数分の食料と水を出せ。ちんたらするんじゃないぞ」
ミゲルの命令を受けたマリアは、自分が背負っている四人の中で一番大きいリュックを地面に降ろすと、リュックの中から今朝泊まっている宿で用意してもらったお弁当と水筒を人数分取り出してミゲル達に渡して行った。
「お~し、全員、弁当と水筒を受け取ったな。それじゃあ、さっさと食べて急いでドラゴンマウンテンの中腹まで行くぞ。急がないと夕方を過ぎて山を下りる時に苦労するからな。急げ」
そして、お弁当を食べて水筒で水分補給をした後、ミゲル達は荷物をまとめてドラゴンマウンテンを登り始めた。
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