第23話

 箱庭を出たエルクたちは冒険者ギルドの前へと来ていた。


 エルクはルリとブロン一家を連れてギルドの中へと入り依頼ボードの前まで行きシルバー級依頼を物色していた。


 因みに冒険者等級と依頼の等級、魔物の等級そして、ダンジョンの等級はそれぞれ連動していて等級は

 

・ヒヒイロカネ級

・オリハルコン級

・アダマンタイト級

・ミスリル級

・ゴールド級

・シルバー級

・ブロンズ級

・アイアン級

・ウッド級


 となっていて、魔物の等級は同じ等級の冒険者が最低でも五人で挑まなければ勝てないとされている。        



「さてと、どの依頼を受けるかな。流石に中堅冒険者の等級だけあってシルバー級の依頼はいっぱいあるな」


 エルクがそんな事を言いながらどの依頼を受けるか吟味していると横からブロンが話しかけて来た。


「主、この依頼はどうだろうか」


 ブロンがエルクに見せて来た依頼はシルバー級の依頼で『マスイの街から馬車で二日ほど離れた所にあるテキト村を夜な夜な襲って来る十五体のキラーアントの討伐』と言うものだった。


「お、良いんじゃないか。キラーアントの討伐は俺たちには全然難しくないし、報酬も六十三万と結構いいしな。よし、この依頼にしよう」


 そして、エルクがその依頼書を持って受付カウンターに行こうとした時、突如、エルクとエルクの従魔であるルリとブロン一家だけに何か不思議な声が聞こえた。


【世界の声からの報告。個体名エルクの所持する神眼のレベルが上がりました。これにより神眼の新たな能力が解放されます】


「な、何だったんだ。今の声は、そう言えば『神獣の住処』でルリをテイムしてジョブの魔獣使いが神獣使いに進化した時もこんな声が聞こえた様な」


 エルクはそう言って自分たちの周りにいる人たちを見るが誰も何も気にせずに仲間と酒を飲んだり依頼を吟味したりしていた。


「どうやら俺たち以外の者には今の声は聞こえていなかったようだな。まあ良い。取り敢えず神眼を確認してみるか」


 エルクは神眼で自分のステータスを見て確認してみた。


「お、スキルの神眼の所に本当にレベル二って書いてあるな。しかも、神眼の所から枝分かれしてもっと詳しく能力がわかるようになったみたいだ」


 鑑定結果はこうなっていた。


 【スキル】

無限収納

神眼

・鑑定眼(この世に存在する全ての物の詳細を知ることが出来る)

・錬金眼(あらゆる素材を掛け合わせて全く新しい物を作ることが出来る)


「何か急に神眼のレベルが上がったけど、使い続けるとレベルが上がるのかな」


 エルクがそう呟くとブロンが話しかけて来た。


「主、多分ですが、主のお考え通りだと思います。おそらくスキルは使えば使う程熟練どの様な物が溜まっていく仕組み何だと思います。ですので、もしかすると今後更にレベルが上がって神眼の能力が増えるかもしれません」


「成程。まあ、錬金眼の検証は後でにして、今はこの依頼を受領してもらいに行こう」


 そして、エルクたちは受付カウンターへと向かった。 








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