第11話ウソ

「11月の新曲です。「ウソ」」

「 子供って追い詰められるとウソをつくじゃないですか

自分を守るためにウソをつくじゃないですか


可愛いウソかもしれないじゃないですか

醜いウソなんて存在しないんですよ


私は子供達のつくウソが大好きです

彼らは私の昔の姿なのですから


人を信じる事って難しい事じゃないですか

誰も信用できない人が誰かから信用されるでしょうか


生きる為のウソかもしれないじゃないですか

ウソをつく事が子供達の哲学そのものかもしれない


私は子供達のつくウソが大好きです

彼らのウソは未来への希望ですから


今を生き延びる為の精一杯のウソ

誰がそれを責められるんですか、ねえ?


今を生きる為のウソと誰かを騙す為のウソ

似てるようでいて全然違うものじゃないですか


自分を守る為のウソと誰かを傷つける為のウソ

似てるようでいて全然違うものじゃないですか


みんな真面目ないいコを演じるじゃないですか

権力に忖度したり従順なフリをするじゃないですか


私はそれが絶対許せないんですよ

お金や売名の為にウソをつく事が


政治や経済にウソを持ち込むじゃないですか

科学や宗教まで歪めてしまうウソをつくじゃないですか


ウソをついてでも人を出し抜こうとするじゃないですか

「これが資本主義だ」などと悪びれるじゃないですか


私はそれが絶対許せないんですよ

第一自分自身にウソをついてる訳じゃないですか

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