夜と

夜が来て、夜が来て、そして朝が来なければいいのに。

眠ったら、気持ちよく起きれるまでは、朝が来なければいいのに。

夜なら許されることがある。

昼には流せないようなアニメも深夜帯なら放送できるし、

猥談だって夜ならどうにかなる。

それに修学旅行だって、だいたい寝落ちするまで起きてようとする。

夜は、いつだって人を少し自由にする。

ほんの少しだけだけど、確かな休息の時間なのだ。

静まり返った夜が、きっと休むにはちょうどいい。

そうやって好きなだけ夜を過ごせば、

眩しい朝だって、忙しい朝だって、

きっとまた頑張ろうってなれるはずだから。

だから、まだもう少し夜でいい。

眠るのは、もう少しあとでいい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る