嫌いだけど好き
赤猫
君のそういうところが嫌いだけど好き
私は君のそういう所が嫌い
人の前に立つの好きじゃないのに「誰かがやらないと」って言う君が嫌い。
そんなのただの偽善じゃないか。
あんまり好きじゃない人にも笑って話している君を見るとムカムカする。
「話さなければいいんじゃない?」って言えば「大人になったら嫌でも関わらないといけないよ」って横で笑いながら言う君が嫌いだ。
君より私が子供だと感じて自分が嫌いになる。
自分も怪我したのに私の事心配する君が嫌い。
私の事怒るけど君が自分のこと大切にしてないって思うと無力な胸がムカムカする。
素直な君は少し嫌いだ。
嘘をつくのが下手で本人もそれをわかってるから素直に言ってくる。
君が「好きだよ」って言った時は恥ずかしくて仕方がない。
胸がドキドキして息ができなくなる。
私は君のことが好きだ。
初めて会った時は嫌いばかりだったのに君と一緒にいると気がつけば好きになっていた。
いつの間にか君の姿を追いかけて過ごしていた。
私は自分が嫌いだ素直になれない好きって言えたらいいのに。
「君は私の事嫌いとか思わないの?」
私がそう言うと君は私の手を握って言う。
「急だね……まぁ俺は嫌いな人とはこうやって一緒にいたりしないよ?」
「あっそ……ありがと…私も嫌いじゃないよ」
私の事好きになってくれて。
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