第286話 +値の謎③
『【攻撃弱体化・超大+9】に成長しました【防御弱体化・超大+9】に成長しました【知力弱体化・超大+9】に成長しました【幻影剣+7】→【幻影乱舞+5】に成長しました』
「はぁ...はぁ...」
俺はMP切れてはMP回復薬で無理やり回復して魔法の練度を上げていたが、流石にもう腹がタプタプだ。
「だが収穫はあったぞ」
今までなぜどれだけ魔法を使っても魔法の+値が上がらなかったのかは謎だが、取り敢えず俺の魔法も問題なく+値を上げられそうだ。
正直言って初めてシュガーを奴隷にして良かったと思った。
しかし、技や魔法の+値上げが勇者限定なのか気になる所ではある。
俺は屋敷に戻ると早速今日の事を皆に話して明日から実験を行うことにした。
〜次の日〜
出航日まで後1日あるので取り敢えず皆のスキルや魔法を上げてみることにしました。
「お前ら! 自分のスキルや魔法が成長するのをイメージしろ!」
俺の言葉を聞いた皆が何となくのイメージで技を鍛えていく。
「【キャットクローV】!」
「【影分身】!→【クロスブーメラン】!」
「【神速剣X】!」
適当な魔物を狩りながらシュガーのレベルも上げていると...。
「あっ! スキルが成長したような気がします!」
最初に言い出したのはアルシェだった。
「どれ...」
俺が彼女のステータスを見ると確かに【神速剣X+2】と表示されている。
「うん! ちゃんと成長しているな!」
「ありがとうございます!」
どうやら弱い相手と戦っていても技や魔法の練度は上がるようだ。
しばらく続けていると、とある事が分かってきた。
攻撃系の技は魔法は自分が敵だと思っている人物に当てる事でしか練度を上げることができないが、回復や補助魔法は使用回数をこなせばいいようだ。
現に優樹はどんどん一人だけ凄い勢いで練度が上昇していく。
「和希! また回復魔法の練度が上がったよ! それにレベルも!」
【回復術師】の特権でただただ回復魔法を連発しているだけでも経験値が入るのは大きいな。
ちなみに回復魔法の対象者は魔物だ。
手加減して倒れた魔物に回復魔法をかけて全回復させて再度戦うことでエンカウントの手間を省けるのが大きい。
俺たちの相手をしている魔物達は何度も半殺しにされて可哀想だがな。
こうして俺たちは出航日までの間にしっかりと練度を上げておくのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます