第241話 【忘却の杖】
『【憤怒と憎悪と嫉妬と恨みの杖】に【忘却の杖】が呼応し【憤怒と憎悪と嫉妬と恨みと忘却の杖】となりました』
【憤怒と憎悪と嫉妬と恨みと忘却の杖】
力+3200
妨害魔力+4800
『【弱体術師】が見せる怒りと憎悪と嫉妬と恨みと忘却を混ぜ合わせた感情の杖。攻撃すれば攻撃するほど自分をのHPを減らす代わりに絶大な攻撃力を得る【狂化状態・小〜極大】のいずれかとなり感情によって効果が左右される。攻撃時に相手を強制的に【狂化】状態にし確率で自分の覚えている状態異常をランダムで付与する。更に相手がこちらを見るだけで【堕落】と【忘却】状態にし、更に時間経過で徐々にHPとMPが減る【絶望】状態にする。そして相手に【強制攻撃一回】を付与する】』
『【友を妬み自分を恨みし者の鎧】が【忘却の向こう側】の能力によって進化します。【友を妬み自分を恨みし者の鎧】は【友を妬み自分を恨みいずれ全てを忘れし者の鎧】となりました』
【友を妬み自分を恨みいずれ全てを忘れし者の鎧】
守り+4000
妨害魔力+4000
『他人を妬み自分を恨み全てを忘却する気持ちの現れが具現化した鎧。これを着用した者の心は他人を妬む心と自信を恨む心が増幅される。この鎧を着た者に危害を与えた場合ペナルティ【全ステータス25%ダウン】と【忘却状態】が適用され、さらに危害を加えた者に対してデバフの効果が高まる。【全ダメージ10%カット】【全状態異常耐性・超大】【全属性耐性・超大】【魔力障壁】』
...。
新たな力を得た俺はなんとなくこの力の正体が分かり始めていた。
俺がこの世界を憎む度にこの力はどんどん強大になっていく。
「【感情の勇者】か...」
まさしく【弱体術師】のこの力は感情の力と言えるだろう。
俺がこの世界を憎めば憎むほど力が増大しスキルが増えるのだから...。
まさにこれは呪われた力だ。
あながち最初の王様が言っていたように【弱体術師】は勇者の中でも生まれない方がいい存在なのかもしれない。
だが、だからと言って俺は死ぬわけにはいかないのだ。
(可能なだけ生き残ってやる。足掻くくらいの権利は俺にもあるはずだ)
たとえ世界に嫌われようとも俺は死ぬ気はない。
最後まで抵抗させてもらうという意気込みの中静かに眠りにつくのでした。
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