第235話 料理効果②
「おいケロナ! お前の料理効果やばいぞ!?」
「なんだよ急に!? そりゃ私の料理がなんかめっちゃ美味しくなった事は分かるけどさ。そんなに凄いのか?」
とぼける彼女に俺はこう叫んだ。
「いやいやいや!!! 凄いって!!! なんせ俺のHPが2倍になってるし今まで全く伸びてなかったステータスにすた補正が入ってんだぞ!? 勿論伸びてたステータスにこれだけの加算があるのなら同じ魔法でもかなり強さが変わってくるだろうし、お前の料理スキルは正直言うと頭おかしい性能してる!」
「頭おかしいって...、和希...あんたねぇ」
今にも怒り出しそうな彼女に俺はこう叫んだ。
「いや! 悪い意味じゃない! 凄いって事だよ! 今までお前のスキルを一切鑑定できなかったから効果の程を実感してなかったが、こうして数値化されると馬鹿にできないほどの支援をしていた事が分かったんだ!」
実際彼女の支援効果は凄まじい。
あるのとないのではかなり違う。
まるでレベル100分のステータスが追加で加算されているような気がする程だ。
(なんだよ全ステータス+500って。こう言う料理系の効果って大体元のステータスの10%向上とかだろう普通)
しかもこれはただの焼き魚での+値補正だと言う事に俺は気がついた。
(...もしかしてこれ、ちゃんとした器具で最高品質の素材を調達できた場合のステータスの伸びは更に凄い事になるのか!?)
そう思うと試さずにはいられないが、俺は素材の品質など薬草くらいしか分からない。
もしかしたらケロナには食事の素材となる品質が見えているのか? と尋ねてみたが、感覚でしか分からないようだった。
メニューの存在も知らなかったので、やはりメニューという魔法もしくは世界のルールは俺たち【異世界人】にしか適用されないようだ。
大体ステータスという言葉すらケロナは知らないようだった。
レベルはあったがステータスはない世界からケロナは来たのだという。
全く、レベルがあってステータスがないってどんな世界だよとは思うが、異世界にも種類があるのだろうと諦めた。
しかし、これはかなり有益な情報だと確信した俺はケロナに色々な料理を作ることを示唆してみるのでした。
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