第83話 ドス黒い怒り
(誰のせいだ? フォルトが死んだのは...)
プチン...。
「がっ...あぁぁぁぁぁああああ!!!!」
こっちの世界の住人では初めて俺の名前を呼んでくれた人物。
それが命を奪われた。
たかだかそれだけの事なのにまるで自分の父親が死んだかのような痛みに襲われた。
「...何という禍々しい魔力! 【弱体術師】...やはり貴様は存在してはならない!」
銀色に輝く槍を俺に向けて何やら叫んでいる異物に俺は目を向ける。
『感情の昂りにより【叛逆の意思】【弱者の怒り】【怒りの魔力暴走】【憎悪の杖】そして新たに取得した【憤怒の杖】を強制発動します』
『【憤怒の杖】が【憎悪の杖】と共鳴し融合し【憤怒と憎悪の杖】へと進化しました』
俺のメニュー画面が強制的に開いてステータスを参照する。
高坂和希【弱体術師】レベル28【狂化状態・大】
HP ・157
MP・328(自動回復)
力・55+600+70+(300)
守り・56+57
素早さ・84
知力・120
器用さ・58
攻撃魔力・0
回復魔力・0
妨害魔力・560+1200+1000+(100)
耐性『【精神系無効】【電撃耐性・小】【幻惑耐性・小】』
EXスキル『【魔物テイム】【弱体術師式・魔物成長促進】【薬草目利き】【毒草目利き】【薬剤師の心得】【アイテム合成】【アイテム合成短縮】【薬草合成短縮】【武器合成】【防具合成】【武器鑑定】【防具鑑定】【装備補正・弱体術師】[【叛逆の意思】【弱者の怒り】【怒りの魔力暴走】【憤怒と憎悪の杖】]【慈愛の弱体術師】【鉱石入手率UP】【弱体化範囲増強・小】【弱体化範囲増強・中】【人間隷属】【隷属者・成長補正】【本を愛する者】【速読】【異世界文字理解】【弱体術師の心得】【魔法習得・短縮】【魔法詠唱短縮】【錬金術の心得】【合成マスター】【状態異常知識】』
魔法『【攻撃弱体化・小】【攻撃弱体化・中】【攻撃弱体化・大】【防御弱体化・小】【防御弱体化・中】【防御弱体化・大】【速度弱体化・小】【速度弱体化・中】【速度弱体化・大】【知力弱体化・小】【知力弱体化・中】【知力弱体化・大】【毒付与】【猛毒付与】【堕落付与】【鈍化付与】【感電付与】【魔封じ付与】【幻惑付与】【束縛付与】【麻痺付与】』
装備品
武器【憤怒と憎悪の杖】
力+600
妨害魔力+1200
『【弱体術師】が見せる怒りと憎悪を混ぜ合わせた感情の杖。攻撃すれば攻撃するほど自分をのHPを減らす代わりに絶大な攻撃力を得る【狂化状態・小〜極大】のいずれかとなり感情によって効果が左右される。攻撃時に相手を強制的に【狂化】状態にし確率で【感電】と【束縛】を付与する』
防具【ウルフミラージュの鉄革鎧OS】
守り+68
『幻影を見せると言われているウルフミラージュの素材で作られた鉄革鎧にサファイアとルビーを埋め込み強化した物。【幻惑】に対する耐性が向上し炎属性と水属性から受けるダメージが5%カットされる』
自分のステータス画面など目に入らない。
俺は目の前の異物に罰を与えなくてはいけない。
この止めようのない怒りを目の前の異物にぶつける為に足を動かすのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます