第66話 読書
俺はまず気になる魔導書を手に取った。
「やっぱり基本的な事から学びたいよな」
そう思い初級の下級呪文が質された魔導書を手に取ったのだが...。
「んっ? 文字が...」
本の中の文字列がぼやけたような感じで見えなくなる。
そしてメニュー画面が開きそこにはこう書かれていた。
『【弱体術師】は禁則事項世界の
その文字列を見た瞬間に俺は絶句した。
「嘘だろ!? 俺は魔導書を手に入れても攻撃魔法を覚えられないのか!!」
と言う事はやっぱり俺は敵を弱体化させて杖で殴るのが基本戦術なようです。
魔導書を手に入れて攻撃魔法を覚えられたら石川みたいに戦えると思っていただけに残念ですね。
(と言うか最初に奮発してこんな高い物を買わなくて良かったな...)
まあ、序盤だと高くて買えなかったんだけどね。
これから先魔導書を見つけても攻撃系の魔導書は買わないで良いことが分かっただけでも良しとしましょう。
「じゃあ気を取り直して他の本を読んでいこう」
そこから俺は無心で本を読み続けた。
『EXスキル【本を愛する者】を取得しました』
『EXスキル【速読】を取得しました』
『EXスキル【異世界文字理解】を取得しました』
「ふぅ...」
俺はパタンと本を閉じて一度休む事にしました。
(今更【異世界文字理解】っているか? 本を10冊くらい読み終えてからそれ手に入れても既に全部読めるしな)
ただただ本を読んでいただけなのに疲れてきたな...。
少しだけ寝るか。
俺はちょうど良いソファの上で寝転びそのままうたた寝を始めるのでした。
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