幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません

第56話 武器の新調

「ここに来たばかりの時には買えなかった【魔封じの杖】を買おうかな」

　値段が10万ラピスもする高性能な杖で武器スキルの【魔封じ付与】が凄く気になっていたのだ。

「お買い上げありがとうございます」

　俺はなんの躊躇いもなくそれを購入して装備した。

【魔封じの杖】

　力＋75

　妨害魔力＋50

『相手の魔力を確立で封じる事のできる杖』

　俺が【魔封じの】杖を装備した瞬間にメニュー画面が勝手に開かれる。

『魔法【魔封じ付与】を取得しました』

「来た！！　【魔封じ付与】！！」

　確立と言うのがどれほどの物か分からないが、一度決まって仕舞えば石川だって怖くなくなる筈だ。

　魔法が使えなくなった【賢者】を想像すると弱すぎて笑ってしまう。

　まあ、【勇者】である佐藤は魔法を封じられても元々のステータスが高いだろうから接近戦ができるだろうけど。

　一応防具も見てみたのだけど、シュナがいると考えた場合は欲しい物はないかな。

　と言うか俺はそれよりも欲しいものがあった。

「親父さん、そこの【鉄の爪】と【身躱しの服】を頼む』

「合計で8万ラピスですがいかがなさいますか」

「買った」

　俺はこの店に合計18万ラピスも使い装備を整えた。

　高坂和希【弱体術師】レベル26

　HP ・140

　MP・310

　力・52＋75＋8

　守り・50＋44

　素早さ・78

　知力・104

　器用さ・50

　攻撃魔力・0

　回復魔力・0

　妨害魔力・540＋50＋75

　耐性『【精神系無効】【電撃耐性・小】』

　EXスキル『【魔物テイム】【弱体術師式・魔物成長促進】【薬草目利き】【毒草目利き】【薬剤師の心得】【アイテム合成】【アイテム合成短縮】【薬草合成短縮】【武器合成】【防具合成】【武器鑑定】【防具鑑定】【装備補正・弱体術師】【叛逆の意思】【弱者の怒り】【怒りの魔力暴走】【憎悪の杖】【慈愛の弱体術師】【鉱石入手率UP】【弱体化範囲増強・小】【人間隷属】【隷属者・成長補正】』

　魔法『【攻撃弱体化・小】【攻撃弱体化・中】【防御弱体化・小】【防御弱体化・中】【速度弱体化・小】【速度弱体化・中】【知力弱体化・小】【知力弱体化・中】【毒付与】【猛毒付与】【堕落付与】【鈍化付与】【感電付与】【魔封じ付与】』

　装備品

　武器【魔封じの杖】

　力＋75

　妨害魔力＋50

『相手の魔力を確立で封じる事のできる杖』

　防具【ナイトフォックスの鉄革鎧】

　守り＋44

『夜にのみ活動するナイトフォックスの毛皮で作られた革鎧に鉄鉱石を埋め込んで強化した物』

　えっ？　鉄の爪と身躱しの服は装備しないのか？　だって？

　あれは俺が装備する訳じゃないからな。

　そう思いながら俺はシュナにこの二つの装備をプレゼントするのでした。