第5話 俺のステータス
もう一度俺は自分のステータスを眺める。
高坂和希【弱体術師】レベル1
HP ・21
MP・53
力・1
守り・6
素早さ・23
知力・15
器用さ・5
攻撃魔力・0
回復魔力・0
妨害魔力・146
耐性『精神系無効』
...妨害魔力とMPだけが突出して高い。
それ以外の能力はパッとしない器用貧乏さを感じる。
仕方がないが俺はこの城下町に留まる事はできない。
こういった理不尽な目に遭う場所などこちらから願い下げだ。
優樹とは後で合流すればいいし、今は自分の身を守れるだけの力をつけておきたい。
取り敢えず町を出て歩いていると、スライムっぽい液状の敵が出てきたので殴ってみる。
殴ってもボヨヨ〜んと跳ねるだけなのであまり殴った心地がしない。
それでも何度も殴っていると15分ほどでスライムが消滅した。
スライムが消滅するとウィンドウが出て『EXP1入手』と出た。
「15分粘ってEXP1か...」
流石にそれは厳しい。
試しに1時間粘っても4しか稼げなかった。
勿論レベルも上がっていない。
幸いな事にスライムの攻撃が弱いのであまりダメージを受けない事だけは良かったが、この調子で進むのは危険だと判断した俺は一度城下町に戻る事にした。
あんな場所に戻りたくないが仕方がない。
これほどまでに稼げないと分かっただけでも収穫だろう。
取り敢えず格安の宿を探してそこに泊まることにした。
1日たったの1000ラピスで泊まれる場所だ。
寝るだけの部屋のようでめっちゃ狭いが朝食も付いてこれならば安い方だろう。
俺は濡れた服を外に干したまま今日の疲れを取るために眠りにつくのでした。
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