僕のはじめての初恋

@runa_1014

一華  僕にとっての

入学式。誰でも緊張するだろう。僕も絶賛緊張しているんだから。僕は、香川一樹。中学の時は普通で平凡だった日々を送っていた。だから、高校では、何か進展があったらなぁなんて。教頭先生の長い話が終わり次は、校長先生の話。多分この世の中で1番無駄な時間だ。ふと横を見ると、【ザ•凛】とした女の子が頬を桃色に染めていた。あまりにも綺麗で僕は結構見とれていた。ハッとわれにかえるとその彼女も、こっちも見ていた、慌てて僕は校長先生の喋っている方へと向き直した。




入学式は、彼女のことしか、頭になくて初めてクラスメイトに会う教室に入った。もうこれほど緊張することはないだろうと思った一日だった。教室に入って、座席表を見ると窓際の席だった。心の底から喜んだ。なぜなら人見知りだからだ‼︎隣は誰だろうと思ったら、三神と書いてあった。陽キャじゃなかったらいいなーと心の片隅で思っていた。すると後ろのドアから、凛とした彼女が入ってきた。流石に綺麗なだけあって、みんながその子を凝視している。僕もしていた。それ以上にびっくりしたのが、彼女が僕の隣席に座ったことだ。彼女は陽だまりのような笑顔で僕に「初めまして、よろしくね!君なんて言うの?」って聞いてくれた。僕はそれに答えた。「そうなんだ!私は三神なな。」名前も可愛らしいと心の中で思った。それから、学校生活が始まって、彼女はすぐ友達ができると思いきや、人と線を引いていた。僕は、不思議だった。ずっと気になっていたし、勇気を出して聞いてみようともした。まぁでも僕にそんな勇気はなかったけど。でも、絶好のチャンスが訪れた。移動教室の時だ。教室で二人きりになった時、思い切って大きな声で聞いてみた。そしたら、彼女は「びっくりした。笑笑 そんな大きな声出さなくても聞こえるよ」と陽だまりのような笑顔で返してくれた。「ごめん」と僕が言ったら、彼女は一瞬悲しそうな顔をして、話してくれた。「私実は、中学の時色々あって、高校では友達を作らない方が楽だと思ってた。でも入学式で一樹君と目があって、綺麗な目だと思ったんだ。しかも、隣の席だったしもうこれは運命だと思って、一樹君とは仲良くしたいと思って、くいぎみに自己紹介したんだ」僕はそれを聞いて、顔が真っ赤になった。胸もドキドキしてる。実は僕は、少女漫画好きだから、恋というのはわかっているつもりだ。だからびっくりした。今まで経験がなく、よく本で見る恋と一緒の現象が起きているから。

 これをきっかけに

彼女と楽しい学校生活が始まった。

カップルだと思うくらい二人でいろんな場所もいったし。行事ごとだって、ものすごく楽しかった。


毎日が夢見たいに幸せな毎日だったんだ。


クリスマスの日


今日は彼女にようやく告白しようとして、プレゼントも用意した。プレゼントは、家族が一緒に選んでくれたものだった。プレゼントの中身は指輪。少しはやすぎるかもしれないけど、こんなに素敵な人。この先会わないと思ったから思い切って買ってみたんだ。お母さんには、反対されたが、僕は本気だった。




「あれ?おかしいなぁ」いつも彼女は、予定時間の10分には、ついてる彼女が来ないんだ僕は焦って、彼女に電話をかけた。事故に巻き込まれてたんだろうかと思って必死になっていた。気づいたら3時間たっていた。だんだん時間が経っていき、家族が心配になって迎えにきた。僕は納得がいかず、家で振られたんだろうか、他に好きな人が出来たのか?とかいろんなことを考えていた。




知らなかったその後に起きる絶望を。





学校から電話がかかってきたんだ、母が青ざめた顔だ僕の方を見ていた。僕は必死になって、ななのいえにむかった。なんでなんでなんでと頭の中いいながら向かった。ななの家族が出てきた、僕は止められなくなってななの家族に聞いた。「なんでななは死んだんですか?どうして」そしたら思わぬ言葉が返ってきた。「えっ。多分自殺じゃないのかしらねー。」僕は耳を疑った。親が子供が死んだ時そんな反応するか?「なんでそんな軽々しく言ってるのですか?娘が死んだのに」と僕は言った。そして、ななの母親の胸ぐらも掴んでもう止まらなくなってしまった。そこからは何も覚えていない。そこから警察が来てなんとか収めてくれたそうだ。警察から聞いた話によると、ななはずっと家ではひとりぼっちだったそうだ。ななは義理の娘だったから。それだけの理由で。僕はもういっかいななの母親のところに行って殴りたくなった。

すると警察官がななの携帯を出して僕に見せてくれた、そこには、親に苦しんでる以外にも、誹謗中傷のような言葉で埋め尽くされていた。ぼくはまだすることがあると思った。





4月  2年生になった



なながいなくなって4ヶ月も経った。ななのいない世界は暗闇のように映る。ななが褒めてくれた、この目を薄暗くなった。

でも、いろんな成果を得ることができた。

知るごとに、心壊れそうなほど苦しかったけど、やっとこれで復讐できる!



ななは他校から人がみにくるくらい美しかった。それがななにとって不幸だったんだろうう。ななは、美しかっただけで、見ず知らずの人から誹謗中傷、嫌がらせなどを受けていた。僕は、なんで醜いのだと思った。

これぽっちのことでなんでなながしぬんだ?

「なんでなんでなんで」

と現実逃避を繰り返していた。


復讐しようとして、ななに嫌がらせしていた人に近づいた。僕の行動に不振を思った、家族は、警察に相談していたんだ。僕は、案の定見つかった。警察に連れて行かれて。


何日か経ったある日。




警察官がまた携帯を見せてくれた。そこに書いていたのは日記だ。すごく嬉しいことが書いてあった。僕といて楽しかったこと。僕に好意があったこと。僕のことが多く書かれていたこと。それをみて、気づいたんだ、復讐したかったんじゃない。自分が彼女の1番そばにいたのに、気づかなかったことを認めたくなかったんだ。だから、自分じゃない他の誰かのせいにして現実逃避をしていたんだ。

だから「僕のせいだ。」と声に出した。警察官は必死に「違う。彼女苦しめたやつが悪いんだ」説得した。「そんなのわかってる。でも彼女とずっとずっとななといたのは僕だった。僕が浮かれてるせいで、僕だけの世界に入り込んでいたせいで、彼女のことを見ていなかったんだ。」


僕は疲れてそのまま眠りについた。



ななは首を吊って自殺したらしい。なならしい死に方だ。僕の言葉を覚えてくれたんだな。ななの傷ついたところを僕は見たくない。っていったのがななを縛っていたんだろうか。


「なんだ。結局僕のせいじゃないか。」


ひもをくくって天井に張り付けて、椅子に登った。ななとのおもいでの写真と指輪をつけて、宙に浮かんだ。



写真だけが落ちる音がした。




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