ブルーバード

【クラス】エネミー

【名称】ブルーバード

【種族】鳥(人工生命体)

【性別】無し

【強さ】★★★★☆

【生息場所】首都セントラルを中心に、世界各地に出現

【武器】

 爪とくちばし。ただし、どちらもスズメに蹴られたりつつかれたりした程度のダメージしか与えられない。そもそも性質上あまり使わない。


【特殊能力】

・幸せの青い鳥

 転生者・転移者たちの間では有名な「幸せの青い鳥」の姿をしている。この伝承を信じる者はつい追いかけて捕まえたくなってしまう。


・悪意喚起

 悪竜王ハイネの固有能力の劣化コピー。ブルーバードの場合は「自身を少しでも追いかけた者」に対象が限定される。その分(甕持ちに比べて)強力な効果を発揮し、相手の攻撃性や悪意を大幅に増幅する。


・幸せを望む故に

 ブルーバードの悪意喚起は特定の悪意・負感情に対してさらに強力な効果を発揮する。「承認欲求」「羨望や嫉妬」「度が過ぎた正義感」「金欲」「政治的不信感」「差別的思想」「デマの拡散、ならびにそれを盲信する故の暴走」「思想を異にする他者への憎悪」あたりが特効対象に該当する。

 要するに、人々を対立させる感情をめちゃくちゃ煽る。


・悪意の炎

 ブルーバードは倒されるとその場で炎上(物理)する。その炎を見たものはブルーバードを倒した者を理由なく憎悪し、攻撃しようとする。炎自体はブルーバードを焼き尽くすと即座に消える。


・倫理無き凍結

 ブルーバード周辺で悪意を止めようとする者が現れた場合、ブルーバードは対象に突進し体当たりする。体当たりされた場所からはどんどん体温が下がってゆき、最終的に全身が氷結してしまう。

 恐ろしいところは、一羽体当たりしはじめると周囲から何十羽も寄ってきて総攻撃してくること。そうなればものの数瞬で対象は氷像と化すだろう。


【容姿】

 スズメ程度のサイズの青い鳥。非常に愛らしい見た目をしており、異世界の伝承も併せて思わず追いかけたくなってしまう見た目をしている。


【詳細】

「甕持ち」とほぼ同時期から爆発的に増えた青い鳥。見るものが見れば甕持ちと似た魔力の性質を感じるだろう。

 ハンターや一般人に自分を追いかけさせ、悪意を増幅する性格の悪いエネミー。しかも他者との対立を煽るような性質に特化しており、甕持ちとは別の厄介さがある。

 装甲はスズメ並に柔らかいためその気になれば余裕で倒せるレベルの強さだが、倒したら倒したで周囲の悪意を集めるため、どっちにしろ厄介である。正直進んで倒したくはないエネミー。かといってこいつを放置して悪意を止めようとしたらそれはそれで凍結する。最早ただの理不尽である。

 しかもこいつらも甕持ちと同じシステムで無限ポップする(流石に発生地点は甕持ちとは別に作られているようだが……)。そして本体の居場所は誰にもわからない。


台詞候補:鳥の鳴き声オンリー


メタ情報:

 悪竜王ハイネ謹製エネミーその2。貧民街落ちした転生ハンターの会話からインスピレーションを得たらしい。

 こんなのを量産したハイネは本当に性格が悪いと思う。確かに悪意は増えるし、甕持ちとのコンボでハイネは確実に潤うが、市民やハンターからすればたまったものではない。


 こいつも甕持ち同様、対処がとても困難。

 青い鳥は幸せを呼ぶという異世界の伝承のせいで、転生者・転移者を中心に引っ掛かる者がめちゃくちゃ多い。その分人々の対立も増え、波及的に悪意が増加していく。たとえ悪意喚起に惑わされなくても、ブルーバードを倒したら今度は自分にヘイトが向く。かといって悪意を止めようとしたら凍結する。理不尽である。そのためハンター側からしても不人気エネミー。最早いるだけで災害。いちおう被害を減らすため、こいつを追いかけないようにお触れが出されてはいるが、禁止されればやりたくなるのが人間のサガである。仕方ないね。

 さらに甕持ち同様の無限ポップ機能を搭載している。仮にも生命体のため甕持ちよりは数が少ないが、それでも無限ポップする。甕持ちとは別に発生地点が存在するから殊更に厄介である。

 なお、本体はハイネの拠点にある銀細工の鳥籠。これを壊せば全てのブルーバードが消滅するが、この本体にも竜の鱗が埋め込まれており、竜特効のある武器でないと壊せない。厄介。

 甕持ち同様、この種の鳥だけを世界的にピンポイントで根絶できる者がいれば処理は一発で済むが、それをされるとやっぱりハイネが本気を出す可能性がある。甕持ちの項でも書いたが、やめた方がいい。


 こんなエネミーを量産するなんて、つくづくハイネは性格がお悪い。

 悪竜王の名に恥じぬ性格の悪さである。

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