第2話 生徒会長の秘密

そして俺は放課後生徒会室にて


「あら珍しいお客様ね」

「はっはあ」


何故か椅子に座らせられお茶を出されていた。

見た目は完璧美少女。長い黒髪に、透き通るような肌。そして優しそうな目。そんな会長と生徒会室で二人っきりでお茶会をしているとはどういう状況なのだろうか?

他のメンバーはどこに行ったのでしょうか?

この空気をどうしてくれるのでしょうか?


「あのー他の人はどこにいるんですか?」


いたたまれなくなった俺は思い切って質問をすることにする。


「うん?私が今からここで話をするって行ったらみんなどこかに行ったよ」

「まじですか」


生徒会長の力つっよ。みんなが生徒会長になりたいと思う理由がよく分かるわ。


「まあそんなにかしこまらなくてもいいよ。ほらお茶飲んで落ち着いて」


そう言ってお茶を手渡される。


「ああそういえば私の名前は蜂須賀雫だからよろしくね」


そして握手を求められる。

それに応じて俺も簡単に自己紹介をする。


「蒼くんかこれからよろしくね」


とびっきりの笑顔を向けられる。曇りが一つもなんさそうな笑顔。正直ドッキっとしてしまった。仕方ないよね。とんでもないぐらいの美人に笑顔を向けられたんだから。

あれ?そういえば蜂須賀ってなんか聞いたことがあるような?ないような。

まあどうでもいいか。


「こちらこそよろしくおねがいします」


俺も笑顔で応対する。


「やばい尊い。ああ早く結婚してくれないかな?一生この笑顔を守りたい」


急に顔を赤くする会長。なにか小さな声で聞こえなかったが何を言っていたのだろうか?

そして俺は一口お茶を飲む。

なんかこのお茶変な味がするような気がするのだが気のせいだろうか。

あとなんか会長が俺の方を向いてガッツポーズをしているのはなぜなのだろうか。

その視線に気づいたのか


「ああ大丈夫気にしないで。いつものことだから」

「ああはい」


いつものことってなんなのだろうか。実は冷静に見えて中身はやべーやつなのだろうか。

そんなことを思っていると。


「あともう少しね。ちょっとこっちに来てくれない?」

「…?はい」


手招きをされて、そこに近づくと


「えいっ」

「え?…」


目の前には会長の顔。そして体にはずっしりとした重み。そして柔らかい感触が体に伝わってくる。

絶対当たってはいけないような場所が当たっている気がするのは気の所為でしょうか?


「あはははは。押し倒しちゃった。えへえへへへへ」

「あのーどいてくれませんかね」


冷静そうに取り作っているが内心、ものすごく動揺している。

やばいササッと離れてくれないと頭がおかしくなりそう。理性よ、頑張って耐えてくれ。

というか何で?俺は何で押し倒されているの?ねえ誰か教えて。

あと変に体に力が入らないんだけど。


「うーん?無理かな。だってね。あなたは将来私の旦那さんになるんだからね」


ハイライトのなくなった目で見てくる。ここで選択をミスったら確定で死ぬ気がする。とりあえず落ち着かせることが最優先だ。ヤンデレの対処法でそんなことを見たような気がする。


「あの〜どういうことでしょうか?」

「えー簡単に言うと私とあなたはこれから婚約をして18歳になったら結婚するの」


うん?どういうこと。俺たちは初対面じゃないんですか?


「あとそれから今から既成事実を作るの」

「はぇ?」

「つまり子作りをするの。わかった?」

「言っている意味はわかるんですが。なんで俺?」

「え、だって……。まあそれはあとでいいから、それよりも…ちょっとの間寝ててね。すぐに準備を済ませてくるから」


そういって何かを取り出して。

ん?ハンカチ?

それを俺の顔に近づけて、


「ほいっ」

「ふぐっ」


なにかの花の香のような匂いがするハンカチのようなものを口と鼻に押し付けられ、だんだん意識がうす…れ……て………。

ちか…ら…が…はい…ら…な…い……。

全身がしびれるような感覚に陥り、一言何かを喋ることが精一杯だった。


「な…に…が…おき……て……」


薄れゆく意識の中、最後に見たのは俺の顔に会長の顔がだんだん近づいてきて…………。

耳の横まで口を近づけられ。


「優しくしてね。だ、ん、な、さ、ま♡」


そう耳元で囁かれたことを俺は聞き取ることができなかった。








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週間ランキングに100位台に乗ることができました。正直ものすごく驚いております。しかもなんかフォロワー数が結構増えていて嬉しい限りです。pvも少しですがもらえてとても励みになります。これからも亜羅羅をよろしくおねがいします。


というか一話だけでランキング乗るんですね。



星もよろしくおねがいします。

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