【40000pv感謝】彼女ができないって女友達に相談したら生徒会長に襲われたんだが(3話以降内容変更あり)
亜羅羅
第1話 彼女が欲しい
「なあ簡単に彼女を作る方法ってないか?」
「……は?」
そう言っておれに冷たい視線を向けてくるのは俺こと八宮蒼の唯一の女友達って言っても過言ではない星乃花音。見た目はそこそこ美少女であるが性格に難ありってことでモテてはいるのだが見た目から想像できるほど告られない。
「いやそこまでガチな顔しなくてもいいじゃん」
「だって蒼がそんなこと言うなんて夢にまで思わなかったから」
「悪かったな。全く恋愛に興味がなさそうな雰囲気しててな」
「大体なんで急に彼女が欲しいなんて思ったの?」
「いや昨日友達から俺彼女できたって自慢されてイラついたから見返すために彼女を作ろうかと」
「ああなるほど。そんな顔してよく言えたわね」
「悪かったな。ブスで」
「ブスというか、陰キャなだけでしょ」
「ほんと口悪いな」
「知ってるでしょ私が性格悪いってことを」
「だからモテないんだよ」
「モテてるけどね。ただほとんどナンパか、面食いなだけ」
「多分その性格を直さないと絶対結婚できない」
「最悪あなたの秘密を握って強制的に結婚してもらうわ」
「なんでそうなるんだよ」
「あなたは彼女が欲しいんでしょ。そして私は結婚がしたい、win-winの関係でしょ」
「そうはならんやろ」
まあいいか。顔だけ見れば結婚してもいい気もするが性格がやばいので離婚する未来しか見えない。こいつの彼氏になったやつは大変そうだな〜。まあ俺には関係ないんだけど。
そもそもあいつに彼氏ができるなんて考えられないのは俺のだけなのだろうか。
「まあ女子紹介しろって言うなら一人なら紹介できるよ」
「まじで?誰?」
おお神よ。俺を見捨てなかったのか。花音悪く言ってゴメンな。きっとお前にもいい彼氏ができるよ。
「生徒会長だけど」
「……生徒会長?」
「うん生徒会長」
「お前みたいなやつが生徒会長と仲がいいのか?」
「まあ一応。ちょっと関わりがあってね」
「んーそうなのか。でも生徒会長か〜」
生徒会長といえば固く清楚なイメージがあるので正直関わりたくはないんだよな。俺みたいな陰キャが関わっていいような人種ではない。今回に関してはパスかな?
「あー悪いけど今回はパスかな」
「パス?なんで少なくとも美少女と付き合うことができるかもしれないんだよ?絶対会うよね?」
「いやあわ『会うよね』はい会います」
何故かめっちゃ強く絡んでくるんだが。あれコイツってこんなやつだっけ?裏で誰か糸を引いてたりするのか?
「じゃあ今日生徒会室に行ってね。もう連絡してあるから」
「は?お前何してんだよ」
そう言って俺にスマホを見せてくる。
そこには作戦成功の文字が。
「ん?どういうこと?」
「あっ間違えた。こっちこっち」
そこにはしっかりと生徒会室で話があるから残っておいてくれないと書かれていた。
「それじゃあ放課後頑張ってね」
「なんか嫌な予感がするんだよな」
「大丈夫でしょ。まあ食べられたりするかもしれないけど」
「俺は食料じゃないっていうの」
そう言って俺はその場をあとにする。
「食べられないようにね」
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