第12話



その夜



「 あゆみ~…! 」


「 な~に? 」


「 実家からタケノコが送られて来たから、颯太くんの家に持って行ってくれない? 」


「 え~!?…いいけど… 」


「 じゃあ、頼むわね! 」


タケノコか、おいしそう…


確か、颯太も大好きだったはず、喜ぶだろうなぁ!


「 こんばんわ~!… 」


「 あら、あゆみちゃん!…… 」


ーーー


「 じゃあ、お母さんによろしく言ってね、ありがとう! 」


「 はい!…………おばさん?……颯太は? 」


「 ?そういえば、まだ帰ってないようね、一緒じゃなかったの? 」


「 あ、はい…」


「 珍しいわね、わたしてっきり、あゆみちゃんと一緒だと思ってたから…さっき電話あって、すぐ帰るみたいだから、颯太の部屋で待ってて! 」


「 い、いえ、でも… 」


「 遠慮なんかしないで!さあ! 」


「 そ、それじゃあ… 」

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