薔薇のような

それは君の唇の色


薔薇の花びらを

押し当ててほしい


少しでも淋しさから

逃れるために

ただその痕(あと)に残る

虚しさだけが

辛いけれど


それは君の細い指


薔薇の茎を

絡ませてほしい


たとえ冷たくても

確かめるために

ただその棘につけられた

痛みだけが

苦しいけれど


それは君の綺麗な涙


薔薇の露を

浴びさせてほしい


光り揺れてくのを

手に入れるために

ただ流れ落ちては駄目

僕だけが

もらうものだから


紅く咲く高貴な薔薇

届け伝われ感じて


…君を思う



2006.11.11~2012.07.04

リクエスト。『薔薇』をモチーフにした詩。

4作品。4000ヒット記念。

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