第15話 部長が旅立つのを僕は黙って見送りました
「もう僕に教えられることはありません……」
「そ、そうか」
部長の連続告白に魂が悶死した僕は息絶え絶えにそう告げた。
「……ありがとう。君のおかげで自信がついた」
部長の感謝に甘酸っぱい感情が湧き、
「必ず告白を成功させる!」
そう言って部室から旅立つ部長を見送って、これでよかったのかと自問する。
「……いいんだ」
それでも僕は部長の笑顔が見たいのだ。
「部長を泣かせたら……太田爆散させる」
ずっと好きですよ、部長。
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