第4話 部長がアプローチを考えました

「クラスに友達のいない部長が突然告白とかしても相手を驚かすだけでしょう。何かアプローチ的なことは?」

「勿論だ」


 自信満々に胸元から小瓶を取り出した部長に嫌な予感を覚える。


「異性の気を惹く香水を調合した。これをハンディファンで隣の席に」


 小瓶を開けると女の子の良い匂いがした。


「でもこの匂い基本的に体臭では……」


 体臭を風で送る女。そうと気づいて部長が赤面する。


「く、臭くないよな?」


 臭くても貴女が好きです。

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