前世では幼馴染で女王と従騎士の二人が、クーデターで王城を追われた際に互いに未練を残しながら不業の死を遂げ、前世の記憶を持った転生人に前世の死後100年後に同じ国に、只生い立ちが変わり、元女王は低位貴族の娘に、元従騎士は国王にと。しかも低位貴族の娘は父親の勧めで国王の後宮の一妃として入宮。そこで何気なきっかけで、お互いが転生同士と知り、紆余曲折を経て二人が結ばれるラブストーリーに感動しました。前世では幼馴染でありながらも、身分差から恋心を伝えられず、しかも、彼女から、ずっと側にいて欲しいとの我儘から専属護衛に任命された事を、遠回しの求婚と思い続けた彼の前世の未練と、死の間際共に王城から逃げる際、せめて彼と口付けを交わしたい彼女の前世の未練が、今世に果たせた事をお互いが知り得た内容も、とても素敵に思えてなりません。