三十一頁目
あまい愛など要りません
苦くなるときつらいもの
⌘
たとえ手が重なっていても
心がそうでないのなら
そんなの要らない
温もりさえ
必要ない
⌘
ばらばらの世界が何だというの
元々はひとつだったのだから
それぞれを大切にしなきゃ
なんて綺麗事よね
目の前の世界にしか
手は届かないのだもの
⌘
ただのえがお
それがどれだけ
わたしをすくったか
きみは
しらないね
しらないままが
きっといいね
⌘
永遠がないとしても
此処はあるのだから
全てあるのだから
なくことなんてないよ
こわくなんてないよ
すべてあるのだから
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