十三頁目
とろとろ とろり
流れてしまう
この手首を
憶えておいてね
愛しているよ
⌘
てのひら にぎって
いっしょに かえろう
つきが だいだい
かげが ながくなる
しばらく あえないね
きっと わらっていてね
⌘
ああ また隠れて
そればかり得意になるから
やめなさいと言ったでしょう
あら そうなのね
いずれ隠れることも出来なくなるの
それなら好きなだけおやりなさい
わたしがあなたを見つけられなくなっても
知りませんよ
お馬鹿さん
⌘
同じ空の下にいるとは
思えないほど
それはただそこにあるだけ
ただそこだけに
⌘
あなたの おせなか
はねが みえていますよ
あらあら ざんねん
もうおそいですよ
さあ わらってください
せなかのはねも
よくゆれますよ
ああ なんとなんと
もうおそいですよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます