貴方だけの石油王。

@sodecaxtuku

第1話 謎のリムジン、謎の男

「いっけなーい!遅刻遅刻!」


私の名前は油女 初香!2年生になったばかりの花のJK17歳!

新学期だって言うのに初日から遅刻しちゃった!

私が時速30キロで道を駆け抜けていると突然、横から飛び出して来た車に吹き飛ばされた。


「おいおいおい」


「死ぬわあいつ」


しかし!私は花のJK!こんな車程度でやられる訳がない!

私は吹き飛ばされる時、咄嗟に全身の力を抜いた。

そのまま吹き飛ばされたがすぐに立ち上がりまた走り出した。


「呆気なーい!無力無力!」


去り際にサラッと暴言を吐くのも忘れずに。

その私の後ろから1人の男性がじっと私を見て口を開く。


「ほぉ、消力ですか。大した物ですね」


「力を抜いた体はエネルギーの効率がきわめて高いらしく、バトル中に愛用する中国武術家もいるくらいです」


そこまで言うがやはり納得できないのかそばに居た2人は反論する。


「なんでもいいけどよぉ」


「相手はあのリムジン先輩だぜ?」


しかしそんな事も意に関せず。


「それに特大バンズの食パン、これも即効性のエネルギー食です。しかも春の彩りも添えてなんか良い」

「それにしても、登校中だというのにあれだけ補給できるのは超人的な恥知らずというほかはない」


そこまで言うと去っていった。

その男が去っていった後リムジンの窓が開き、リムジンから1人の外国人が顔を出してこう呟いた。


「ふっ、おもしれー女」


その後使えなくなったリムジンから電話をする。


「あぁ、俺だ。そうだ、ヘリを呼べ」


その外国人の男はヘリが来るまでフォアグラのキャビア添えトリュフソース付きを食べながら先程の女を考えていた。




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