【おまけ】 全部エリナのせい。
「なぁこの緑色のなんだ?食えんのか?ちょっとエリナ食べてみ?」
俺は夕食に出てきたアワビの裏にくっついてる謎のプニプニ物体を箸で遊ばせながらそう言う。
「ちょ、それどー見てもアワビのウンコじゃん。おにーちゃんはエリナにウンコ食べろってゆーの?」
「バカだなお前やっぱ。ウンコかどーか調べるためにお前に食えって言ってんだろ?それをお前…最初からウンコ食えなんて言うか!鬼か俺は」
「おんなじことじゃね?!あれ?エリナ間違ってる?…いや大体さ、エリナにウンコかウンコじゃないかの違い分かるわけないじゃん!だってウンコ食べたことないんだから!」
「なるほど。じゃー今日記念日じゃん。おめでと」
「ありがと……ってなるかーい!つーかウンコで確定やないかーい!」
「あっ…ちょっと苦いけど…美味しいよ?兄さんいらないならちょーだい?」
「って食べとるやないかーい!」
「君が美味しいと言ったから9月10日はサラダ記念日。はい、あげる」
「サラダちゃうわ!ウンコや!」
「もぉ♡キョウくんてば♡詩人すぎて ス・テ・キ♡」
「…………。」
「やった!兄さんありがと。てかお涼、あんたさっきからそればっかだけど、それなんなの?兄さんそれ聞く度に苦々しい顔してるよ?ウンコ食べてないのに」
「いや甘えてんでしょーが!もうね、エリマリが来てから分かんなくなっちゃたんだから!昼間どーやって甘えてた?ボク。つーかさ、ボクをウンコ呼ばわりしないでくれる?」
「えー…。じゃー……あわび?」
「なんか嫌!」
「あっ!おにーちゃん!後でエリナのアワビ見したげる!」
「んー?まぁ見るけどさ、お前のあれじゃん、餃子みたいじゃん。まぁ綺麗に言うとシスターがお祈りしてる手みたいな?まぁくしゃくしゃだな、早いはなし」
「ぶっふぉ!餃子って!たしかにエリナびらびらデカいよね!はみ出てるし」
「真理やめろぉー!!てかおにーちゃん記憶力良すぎ!最後のお風呂一緒たしか小6とかだよ?!もうね、あの頃のエリナじゃないの!立派に成長したのー!」
「じゃ余計にくしゃくしゃじゃねーかバカが。えーと真理のはたしか…福神漬けに入ってるあの、変な形のやつ」
「おぅふ」
「えーっ!!何それ!?てか兄さん、既に変な形と言ってますが……」
「……ハイッ!エリナ調べました!なた豆です!」
「なた豆?ちょとエリナ見せて!……あ、たしかに……」
「いいぞエリナ!仕事が早い!じゃー真理、お前の芸名、なた豆マリーな?」
「ヤだよ!」
「きょ、響!ボ、ボクのはマカロンだよ!甘いよ!可愛いよ!」
「マジか。じゃー涼はボンジュールあわびな?」
「ヤだぁー!マカロンの可愛さどこいった」
「あっはは!涼ちゃんざまぁ!ねぇねぇエリナは?」
「びらびら怪獣ギョーザ」
「ヤだぁぁぁぁぁ!」
「「「あっはははははは」」」
一通り笑った後に、上品な京料理の品々を前になんて下品な……と反省しかけたけどたぶん全部エリナせい。
俺は悪くない。
──────────────
作者も悪くない!
そしてなた豆を画像検索したそこの紳士諸君!君達も悪くないぞ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます