第百五十九話 王都のドタバタな日常 五
黒タイツが
貴族街を行き、門を
『来たわ! 総員、気配を消すのよ! 』
『ひーちゃん隊長! ふーちゃん
『なんだって?! ふーちゃん
『ひーちゃん隊長。ここは
『みーちゃん
『ふーちゃん
『ええい! くどい! なら私一人でも作戦を
『『ひーちゃん隊長!!! 』』
何か聞こえるが……。まぁいいか、放っておこう。
触れると俺にまで危害が加わりかねない。
『精霊の加護』を持っていないスミナとリンにさっきのやり取りは聞こえていないはずだ。
ここで反応したら単なる変人だ。
放置、放置。
そう思いながらも長い道を二人を連れて歩き
『『『お帰りなさいませ、ご主人様。ご飯にする? お風呂にする? それとも、わ・た・し? 』』』
「
ふざけたことをほざく元素四精霊に
あ、『
★
「精霊、ですか」
「ああ。俺とエルベルは精霊の加護を
今、
あれだけ見ると急に攻撃を
きちんと説明せねば。
「
「しかし逆に
「ま、普通は信じられないよな」
長机に着いた俺達は顔を合わせて説明する。
今のメンバーは俺とスミナ、リンにセレスだ。
セレスは俺が精霊に触られて髪の毛が不自然に動いたりする場面をよく見かけている。
それに加えて
正直俺一人が説明してもわかってもらえるか
セレスは実家から連れてきたメイド、ルータリアさんに入れてもらった紅茶を
そしてそのルータリアさんはこの部屋の
この人はかなりサドっ気がある事を。
なので要注意だ。
「そう言えばセレスが連れてきたのはルータリアさんだけなのか? 」
俺の言葉を受け白いティーカップを置き、俺方を向く。
「いえ、他にも文官武官に加え執事やメイドも呼んでおります」
「……それ、ケイロンと
「ご安心を。事前に呼ぶ人数を打ち合わせておりますので」
流石セレスとケイロン、話が早いだけでなく
これなら任せても安心だな。
それを聞き俺は少し
「ただいまー!!! 」
「お、これはケイロンだな」
「噂をすれば何とやら」
話していると
するとセレスがルータリアさんに目線で何やら指示を。
ルータリアさんは
「セレスの方が早かったみたいだね」
「いえ、ほんの少しの差でしょう」
そう会話をしながらケイロンが
するとルータリアさんがケイロンの分も紅茶を入れて、下がった。
ル、ルータリアさんがまともに仕事をしているだと?!
何ということだ……。
明日は大雨だろうか。
「ご主人様。何か、
ゲブファ!!!
「ちょ、デリク大丈夫?! 」
「なんでいきなり
「ん? 何か文字が書かれているぞ? 」
「あ、本当だ」
「ええ~っと……。「犯人はルータリア」」
それを見て全員が彼女の方を見た。
「はて、私は何もしておりませんが」
「何をぬけぬけと!!! 」
しらを切ろとするルータリアさんに
「デリク大丈夫だったんだね」
「でもなんで
「それはルータリアさんがいきなり『ご主人様』なんていうからだ」
「「「??? 」」」
あ、これ本気でわかってない
痛い! 痛い!
もしかして俺も同レベルなのか?
「ご主人様は
ルータリアさん「およよよよ」と言いながら取り出したハンカチで涙を
が、知っている。これはウソ泣きだ。
「デリク
「我が家のルータリアを泣かすなんて」
「女性には、優しくしろよ。アン」
「いやちょっと待て、どう見てもウソ泣きだろ!? 」
「
全員から冷たい目線を
「この
「文官は両家から一人ずつ、武官は二人ずつとしました」
「本当はもう少し雇って移動の時の護衛組と
「まずワタクシの家からの使用人は庭師とルータリアとメイド一名そして執事にレストを」
「僕の家からはメイド一名」
「後は庭師にコックですね? 」
「フェルーナさんを呼ぶまでの
「来てくれるかは分からないけどね」
「それはルゥが」
それを聞きセレス以外の皆がルータリアさんの方を見た。
「え、ルータリアさんはメイドでは? 」
「食事を作るのもメイドの
「食事を作るのはコックでは? 」
「ルゥは自分の食事を作るのに料理を
「……お嬢様」
俺達が質問しているとセレスが一言
ルータリアさんは
一緒にここで住んでたらいつかはバレたと思うが、言わない方がい良いだろう。
「そのくらいじゃないか? でも助かった、ありがとう」
ペコリと頭を下げて礼を言う。
「そう言えば二人は実家の
「ああ、そうだね。両親に許可を取ってるから大丈夫だよ。なんか血の涙を流してたけど」
「ワタクシも同じですわ。それに冒険者をやる上、こちらに住むほうが
「なるほど。じゃぁこれからもよろしく」
「「「うん (はい)!!! 」」」
それぞれ話し合いを終え、食事をとり、三階へ上がる。
自分の部屋に入るとそこには精霊達が待ち受けていた。
『『『『私達の部屋を
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