日常のドラゴン

甘色空色

プロローグ

「ねぇ!このアニメなんで教えてくれなかったの!!!!また私の人生損する所だったよ!?!うっわ!!!待って静かにして欲しい!」


 目の前でテレビに釘付けになっている同居人を見ながらため息をつく。


 髪は雪のように白く、瞳は反対に燃えるように赤い。


 喋ると時々八重歯を見せる。見た目だけでいうなら美女という枠に当てはまりそうな彼女。しかし喋ると見た目とは違うなと改めて思う。


 何も言ってないし煩いのはお前だと言う前に会話を終わらせたコイツは本当になんなんだ。

 と言い出しかけたが、まぁそれもいつもの事なので自分は手を止めていた、いや止めさせられていたソシャゲの周回をする。


 そうだ言い忘れていたが彼女は美少女という枠に付け加えて


「ドラゴンの尾を持っている」


 これは白髪赤目美少女ドラゴン尻尾とかいう呪文のような情報量の彼女とただの一般人との平和な日常を書いた物語である。

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日常のドラゴン 甘色空色 @amaguri_k

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