幕間 リオンの手紙3
なるほど、強くなる為にはエクストラスキルは必須だね。
リオンが強い理由がよく分かった。
昔から剣の稽古で2つも年下なのに付いてこれる理由がおかしいと思ってたんだ。
小さい頃からエクストラスキルを持っていたに違いない。
それにしてもやることが多くなってしまったな。
学校もあるのに大変だ。
それと驚き疲れて、もう驚くことが出来なくなってしまったな。
さて、後はスキル一覧表か。
生活魔法は見たから他は目を通すだけにしておこう。
一通り見て、必要になった時にもう一度じっくりと見るようにしよう。
そう思いながら、少し回復した魔力を消費する為、ファイアを使った後、スキル一覧表を読み始めた。
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スキル一覧表
スキル、魔法、エクストラスキル、特殊スキル、称号を一覧にしてます。
魔法
生活魔法:生活が便利になる魔法を操ることが出来る
~
幕間 リオンの手紙2を参照
~
魔力操作:魔力の操作が上手くなる
レベル1:魔力の操作が出来るようになる 魔力+5
レベル2:生活魔法が使えるようになる 魔力+5
レベル3:魔力の操作がほんの少し上手くなる 魔力+5
レベル4:初級魔法とスキルが使えるようになる 魔力+5
レベル5:魔力の操作が少し上手くなる 魔力+5
レベル6:中級魔法とエクストラスキルが使えるようになる 魔力+5
レベル7:魔力の操作が上手くなる 魔力+5
レベル8:上級魔法が使えるようになる 魔力+5
レベル9:魔力を自在に扱うことが出来るようになる 魔力+5
レベル10:全ての魔法を変幻自在に使えるようになる 魔力+25
魔力操作は最初、両親に実際にどうやるか魔力を流して貰いながら教えて貰うと思います。
その基本が出来て、スムーズに魔力を身体全体で流せるようになればレベル6までは行きます。
レベル7以降は少し応用しないとなかなか上がらないです。
ここからは魔力を流す速度を意識する必要があります。
ここまでやってきた魔力操作は一定の速さだったと思います。
その速さの2倍の速さと半分の速さで魔力操作出来るようになれば、レベル8まで上がるでしょう。
レベル9にするには、身体の一部分にのみ魔力を集めて、それ以外は魔力を遮断して下さい。
そして、その魔力を集めたところで魔力をぐるぐる回せるようになればレベル9になりやすいです。
さらに、魔力を集めるところを2箇所で魔力を回せるようになるとレベル10に到達します。
この時、回す向きを2箇所で逆にするとレベル10になりやすいです。
最後の方は器用さが必要になってきますが、努力次第で誰でも出来るようになります。
スキル
剣術:剣の扱いが上手くなる
レベル1:〈スラッシュ〉を覚える 魔力消費2
レベル2:剣捌きが少し上手くなる 攻撃力+5
レベル3:〈疾風突き〉を覚える 魔力消費3
レベル4:剣を所持している時、少し動きが良くなる 敏捷力+5
レベル5:〈ダブルスラッシュ〉を覚える 魔力消費5
レベル6:剣捌きが上手くなる 攻撃力+5
レベル7:〈三日月斬り〉を覚える 魔力消費6
レベル8:剣を所持している時、動きが良くなる 敏捷力+5
レベル9:〈スターダスト〉を覚える 魔力消費8
アーツ名:説明
スラッシュ:一閃
疾風突き:突進突き
ダブルスラッシュ:2段斬り
三日月斬り:範囲横斬り
スターダスト:5連撃
剣術スキルはレベルが上がると剣を持っている時の動きがよくなり、剣の扱い方が上手くなります。
その中でもアーツが特に顕著です。
レベルが低いうちは決まった動作しか動かせないのですが、レベルが上がるにつれて応用できるようになります。
アーツの説明です。
スラッシュは上段から下段への斬り下げが基本です。剣を魔力で纏いながら行うと覚えやすいです。
レベルが上がるとどんな向きでも一閃出来るようになります。
疾風突きは突進しながら突きを行いますが、レベルが上がればその場での突きでも突進した時のような衝撃を与えます。
ダブルスラッシュは切り下げから横への2段斬りになります。
レベルが上がれば、どんな形でも2連撃出せるようになります。応用力の高いアーツです。
三日月斬りは横斬りで多くの魔物を相手にした時に役に立つアーツです。
スターダストは五芒星を描くように5連撃を与えます。
アーツの等級の話をします。鑑定では出てこなかったのですが、お父様から話を聞いたのを追加しました。
初級剣術アーツ:スラッシュ、疾風突き
中級剣術アーツ:ダブルスラッシュ
上級剣術アーツ:三日月斬り
超級剣術アーツ:スターダスト
このように分かれると思います。
剣術スキルはアーツをとにかく使い続けることでレベルが上がっていくと思います。
そして、上がるまでの使用回数も設定されていると思いますが、流石にそこまでは検証できませんでした。
体術:身体を動かすのが上手くなる
レベル1:〈スマッシュ〉を覚える 魔力消費2
レベル2:身体を動かす時、少し疲れにくくなる 体力+10
レベル3:〈双撃脚〉を覚える 魔力消費4
レベル4:身体の扱いが少し上手くなる 攻撃力+5
レベル5:〈アサルトラッシュ〉を覚える 魔力消費3
レベル6:身体を動かす時、疲れにくくなる 耐久力+5
レベル7:〈回し蹴り〉を覚える 魔力消費5
レベル8:身体の扱いが上手くなる 敏捷力+5
レベル9:〈インパクト〉を覚える 魔力消費5
レベル10:称号【体術の極み】を取得する
アーツ名:説明
スマッシュ:強打
双撃脚(そうげききゃく):左右からの連蹴り
アサルトラッシュ:突進攻撃
回し蹴り:範囲蹴り
インパクト:超強力な一撃
体術のレベルが上がると身体の使い方がよくなり、疲れにくくなります。
特にレベル6の疲れにくくなるは体感で同じ動きをしても半分ぐらいになったぐらいに感じます。
さらに身体を動かす時となっているので、ダンジョンへ潜る時や戦闘や訓練と、何をする時も疲れが軽減されるので超おすすめスキルです。
アーツの説明です。
スマッシュはパンチ、キックとどちらとも対応しています。魔力を纏いながら放ってみて下さい。
一発ずつに強打として打てます。
レベルが上がると軌道を変えることもできるようになります。
双撃脚は右蹴りから左蹴りへと連続で行う蹴りです。左蹴りから右蹴りの逆も可能です。
レベルが上がれば、右は上段蹴り、左は下段蹴りのように応用できます。なぜか右足の2連蹴りも出来ます。
アサルトラッシュは突進攻撃になります。
使いやすいのはダッシュ蹴りです。そのまま相手をノックバックさせることも可能だと思います。
回し蹴りは範囲蹴りになります。勢いを付ければ蹴りの範囲が少し広がります。
インパクトはスマッシュの上位互換で超強力な一撃を放ちます。連続で使うことも出来るので強力なアーツになります。
アーツの等級です。
初級体術アーツ:スマッシュ、双撃脚
中級体術アーツ:アサルトラッシュ
上級体術アーツ:回し蹴り
超級体術アーツ:インパクト
体術のアーツは使いやすく、パッシブスキルは優秀です。
初めの目標はレベル2です。
そして、次はレベル6を目標にして下さい。
その先は優先順位が高いものがなければ上げていく感じがいいと思います。
調合:2つの物を混ぜ、新たなアイテムを作る
レベル1:〈調合〉を覚える 魔力+5 魔力消費2
レベル2:初級アイテムの調合で失敗しなくなる 魔力+5
レベル3:調合後のアイテムの品質が少し良くなる事がある 魔力+5
レベル4:大量生産が可能になる 魔力+5
レベル5:中級アイテムの調合で失敗しなくなる 魔力+5
レベル6:調合後のアイテムの品質が良くなる事がある 魔力+5
ミランダさんの調合スキルを鑑定した結果です。
調合は材料が簡単に手に入らない為、僕はレベル1で覚えただけになってます。
作れるものは薬関係がほとんどという話を聞いてます。
調合は調合釜を使い行います。
一応知っている調合を書きます。
癒し草と癒し草を調合して薬草。
薬草と魔力水を調合してポーション。
おそらく錬金と同じような感じだと思います。
あまり詳しくないので、調合はこれぐらいにします。
錬金:2つの物質を錬成し、新たなアイテムを作る
レベル1:〈錬金〉を覚える 魔力+5 魔力消費2
レベル2:初級アイテムの錬金で失敗しなくなる 魔力+5
レベル3:錬金後のアイテムの品質が少し良くなる 魔力+5
レベル4:大量生産が可能になる 魔力+5
レベル5:中級アイテムの錬金で失敗しなくなる 魔力+5
レベル6:錬金後のアイテムの品質が良くなる 魔力+5
レベル7:上級アイテムの錬金で失敗しなくなる 魔力+5
知っている錬金は3つです。
石と石の錬金で投擲石。
シャドウメイジの布と魔法の粉の錬金で魔法袋(小)。
賢者の布と月石の粉末で魔法袋(中)。
投擲石を錬金するだけでレベル7まで行けました。
なので、レベル上げはひたすら錬金することです。
そして、この錬金は失敗することがあります。
失敗すると魔力消費が10倍に跳ね上がるので、最低魔力が20ないと錬金が発動しません。
そして、失敗しても素材はそのまま残ります。
魔法袋(中)の素材を知っているのはお父様に実物を見せて貰ったからです。その時に鑑定しました。
錬金も釜を使いますが、調合釜と同じものでも使えます。
錬金も魔法袋(小)を作りたかっただけなので、あまり詳しくありません。
エクストラスキル
鑑定:対象の情報を読み取る
レベル1:〈鑑定〉を覚える 名前、名称、年齢を読み取る 魔力+10 魔力消費20
レベル2:種族、性別、状態(状態異常は悪いと表示)を追加で読み取る 魔力+10 魔力消費19
レベル3:状態(武具などの品質)を追加で読み取る 魔力+10 魔力消費18
レベル4:職業を追加で読み取る 魔力+10 魔力消費17
レベル5:状態に状態異常を追加、価値を追加で読み取る 魔力+10 魔力消費16
レベル6:ステータス、スキル、魔法を追加で読み取る(ステータスオープンにより自身のステータスが確認できるようになる) 魔力+20 魔力消費14
レベル7:エクストラスキル、スキルLV、アイテムや武具などの詳細情報を追加で読み取る 魔力+20 魔力消費12
レベル8:特殊スキル、称号を追加で読み取る 魔力+20 魔力消費10
レベル9:調合素材、錬金素材を追加で読み取る 魔力+40 魔力消費6
レベル10:鑑定を妨害された場合に一定確率で無効化する。 魔力+50 魔力消費1
鑑定のスキルは最初こそ全然役に立たないですが、レベルを上げる毎に優秀になっていくスキルです。
そしてレベルが低いうちは魔力消費が多いので、レベルが上げにくいスキルでもあります。
このエクストラスキルがあったおかげで、色々なことを知れました。
それこそお父様やお母様も知らないことをかなり知っています。
ここでは性能だけの紹介にしておきます。
身体強化:ステータス能力を強化する
レベル1:〈身体強化〉を覚える 発動時攻撃力、耐久力、敏捷力、精神力、抵抗力が1.1倍になる 魔力消費1秒5
レベル2:全ステータス(体力、魔力、攻撃力、耐久力、敏捷力、精神力、抵抗力)が1.1倍になる
レベル3:身体強化の倍率が1.2倍になる 魔力消費1秒4
レベル4:全ステータスが1.2倍になる
レベル5:身体強化の倍率が1.3倍になる 魔力消費1秒3
レベル6:全ステータスが1.3倍になる
レベル7:身体強化の倍率が1.5倍になる 魔力消費1秒2
レベル8:全ステータスが1.4倍になる
身体強化はアーツとパッシブスキルの2つがあります。
アーツの方はレベルが上がるにつれて、魔力消費が下がり、能力向上率が上がっていきます。
パッシブスキルはレベルが上がれば、ステータスがどんどん上がっていきます。こちらも倍率アップです。
しかも、この上昇率は他のスキルなどの強化後に倍率アップするので、とんでもなく強いです。
強くなる為には、必須のエクストラスキルです。
魔力回復:時間経過で魔力が回復する
レベル1:20分経過で魔力が1回復する 魔力+10
レベル2:18分経過で魔力が1回復する 魔力+10
レベル3:16分経過で魔力が1回復する 魔力+10
レベル4:14分経過で魔力が1回復する 魔力+10
レベル5:12分経過で魔力が1回復する 魔力+10
レベル6:10分経過で魔力が1回復する 魔力+20
レベル7:8分経過で魔力が1回復する 魔力+20
レベル8:6分経過で魔力が1回復する 魔力+20
レベル9:3分経過で魔力が1回復する 魔力+40
魔力回復は魔力超回復を覚えてしまえば簡単に覚えられます。
起きている間は常に魔力を減らしている状態を保ち、魔力を回復するようにしていると勝手に覚えます。
レベルも同じように勝手に上がっていきます。
レベルが上がれば魔力の回復するスピードが上がるので、こちらも優秀なエクストラスキルです。
特殊スキル
特殊スキル:効果
魔力超回復:5分経過で魔力が1%回復する。
超体術:体術での攻撃時、固定10ダメージ追加する。
スキルの達人:スキルのLVがほんの少し上がりやすくなる。
魔法の達人:魔法のLVがほんの少し上がりやすくなる。
エクストラスキルの達人:エクストラスキルのLVがほんの少し上がりやすくなる。
特殊スキルにはレベルはなく、覚えればその効果が発揮されます。
そして、覚えるには称号を手に入れる事だと思います。
今のところ全て称号を手に入れたと同時に特殊スキルを覚えてます。
称号
【魔力ハングリー】魔力が常に飢えている者に与えられる称号
効果:特殊スキルの魔力超回復を覚える 魔力+50
取得条件:魔力残量10%以下の状態で1日経過する
【体術の極み】
詳細:体術を極めた者に与えられる称号
効果:特殊スキルの超体術を覚える 体力+20 攻撃力+10 耐久力+10 敏捷力+10
取得条件:体術LV10にする
【スキルマスター】スキルの1つを極めた者に与えられる称号
効果:特殊スキルのスキルの達人を覚える 体力・魔力+10、攻撃力・耐久力・敏捷力・精神力・抵抗力+5
取得条件:スキルLV10を所持する
【魔法マスター】魔法の1つを極めた者に与えられる称号
効果:特殊スキルの魔法の達人を覚える 体力・魔力+10、攻撃力・耐久力・敏捷力・精神力・抵抗力+5
取得条件:魔法LV10を所持する
【エクストラスキルマスター】エクストラスキルの1つを極めた者に与えられる称号
効果:特殊スキルのエクストラスキルの達人を覚える 体力・魔力+10、攻撃力・耐久力・敏捷力・精神力・抵抗力+5
取得条件:エクストラスキルLV10を所持する
おまけ
【伯爵家次男】伯爵家の次男に生まれた者に与えられる称号
効果:特になし
取得条件:伯爵家の次男に生まれる
称号は主に何かをなした時に手に入るものが多いです。
ただし、おまけにある伯爵家次男のように特に努力なしに手に入るものは効果もないようです。
それ以外はそれに見合う効果があると思います。能力向上も大きく、特殊スキルがどれも使えるものです。
分かっている範囲のものはこれで全部です。
====================
やっぱりこれもやばいものだった……
スキルの覚え方やレベルの上げ方も分かっている範囲で書いているように思える。
実際に試したことを書いているのだろう。
そして、特殊スキルと称号、エクストラスキルもだけど今まで聞いたこともないものだがここまで詳しく書かれていると間違いなくリオンは持っているんだろう。
今更ながら信じていない訳ではないが、こうも当たり前のようにたくさんの新情報を見て戸惑ってしまう。
時間は夜中の1時を過ぎている。
同じ部屋に泊っている子供はもう寝てしまっていた。
僕は部屋に備え付けられた明かりを照らす魔道具を使って読んでいた。範囲は自分の周りだけ照らすものだ。
ぶっ通しで読んでいたこともあり、大分疲れてしまった。
でも、それに見合った情報はあった。
王都までの道中だけでも、相当強くなれる。
今日絶対に魔力超回復を覚えよう。
出来れば、王都に付く前に生活魔法も全部覚えたい。
学校に付いたら体術を上げよう。
それから身体強化も覚えたい。
リオンがとんでもなく強いスキルというくらいだ。覚えて間違いないだろう。
それにしても、昔から本を読んでたからなのか、読むことだけじゃなくて書くことも好きなのかな?
これだけのことをしっかりとまとめてるし、そこまで本を読むことが好きじゃない僕でも全部読んでしまった。
本当にリオンには色んな才能があるな。
こうしてアルスは2日目の夜には魔力超回復を覚えた。
そして、王都までの残りの日数で生活魔法を全て習得したのだった。
これは、リオンがファイアを覚えてから全ての生活魔法を覚えるよりも速い期間で覚えたことなのだが、リオンもアルスもそのことを知らない。
リオンの魔力量はアルスよりもはるかに多いが、生活魔法のレベル上げを優先していなかったことと、アルスが残りの日を生活魔法に全力で寝る時間も最低限にして努力した結果がこれなのだ。
アルスがリオンの生活魔法の習得を初めて上回った瞬間である。
そして、王都の学校ではリオンのマニュアルのせいとアルス自身の努力の結果、強くなり過ぎて1年生から目立ってしまい、生徒はおろか教員にまで注目を集めた。
そして、誰が言ったか、アルスの真っ赤な髪をイメージして【紅の剣士】と呼ばれるようになった。
こうして、アルスの入学からリオンが来るまでの間はずっと、アルスの独壇場となったのだった。
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