【探偵もの】伝説のラーメン事件

minim

第1話

俺は今日は探偵としてではなく、一人の客として、ここにやってきた、

そう、このめちゃうまラーメン屋の客として!その店は行列のできる店とか

そんなものではなく、知る人ぞ知る美味い店だ、まあ、美味けりゃ

どっちでもいいってのが俺の感想だが、並ばなくて済むにこしたことはない


俺はがらりと、店の入り口を開けると中に入る、ラーメン屋のおっちゃん!

伝説のラーメン一つ!よろしく!はいよ!俺はカウンターに座りたかったが

満員のようで、テーブル席に座る、お待ち!元祖伝説ラーメンひとつ!

よっしゃー!食うぜ!どさっ!う、うわああああああああああ!


し、死んでる!死体だ!、な、、なに、死体!殺人だと!?まあいいや…

俺はずるずると、伝説のラーメンをすする、う、うめぇ!俺はその美味さの

感動に浸る!ああ、生きてて良かったー!ずずずずず、そして俺は

美味い麺をすすり、スープを飲み干した、はあああああ!


これを飲み干さないほうが健康に悪いってもんだぜ!ん?死体だぁああ!

ちっ、面倒だな、くだらねぇ!しかし、まあ、捜査してやるか…、俺は


死体を調べる、死体は会計中に亡くなったようだ、財布が落ちている

36歳ニート、金はほとんど入っていない、いや、ラーメン代を払うこと

すらできない額だ、死因は毒死、ひょっとしてラーメン代を払うことすら

できないのを苦にして自殺?あの世への食い逃げというわけか…


よし、この事件は自殺ということにしよう、ニートが死のうが世間は

どうでもいいのさ、、、ん?ずずずずず…うめぇこのラーメン屋は!

食材に店主の腕も最高だ!この濃厚なスープ、そして極太ちぢれ麺!

うめぇ、はーくったくった、ところで、さっきの男には出してたよなぁ

高級ようかん、俺にもくれ!いや、さっきのお客は特別ですよ


デザートをサービスはできません…何!?そうか、ということは俺の推理が

正しければ、俺は、床を入念に調べる、あった、あった、よし、

死体が先ほどまで食べていたカウンター席は片付けられていたが、俺には


分かった、俺は謎解きを披露する、店主!あなたは、死んだ客に、、

デザートとして高級ようかんを出していた、本当ですね?はい…!

これほどまでに完成された伝説のラーメンのデザートとしてようかんを

選ぶのは、邪道としか言いようがありません、それなのに、なぜあなたは

ようかんをデザートとして選んだか、それはようかんを食べるためには

つまようじが必要不可欠だからです、そう、あなたはつまようじのケースを

ようかんとともに出した、そのつまようじに毒が塗ってあったのです!


ちょ、ちょっと待ってください、つまようじのケースはありますが

どのつまようじにも毒なんて塗っていませんよ、それはそうでしょうね


なぜなら、あなたが毒を塗ったのは、一本のつまようじだからです!

そして、それを死体は選んだ!どうしてですかね?


ここに一本のつまようじがあります、、床に落ちていたものです、

使われていた形跡があり、毒物反応がありました、ケースに戻しましょう…

ほら、このつまようじだけ、他のつまようじより、はるかに大きいのです!


一本だけ目立つ、大きなつまようじ、これを使わなきゃ、男が廃るって

ものでしょう、、だから死体も選んだのです、毒のつまようじを

どうですか?店主!がくっ…許せなかったのです、私が苦労して手に入れた

手塩にかけられて育てられた食材も、私が苦労して手に入れた技術も…

みな、美味しいラーメンを作るためのものでした…しかし、それを


この36歳ニートは踏みにじったのです!毎日のように食い逃げする

ばかりか、金を払わないのは、不味いからだと言う始末、こんなやつが

私の大切なラーメンを食っているのだと考えると、、、私は、私は、


死体を殺さずにはおれなかったのです…!分かる分かるよ、その気持ち…

俺は、今回の事件を見事解決した、俺は店主に、6か月無料で、

俺に伝説のラーメンを食べさせる刑を科した、、、完

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