看板男だけど最強!

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第1話 看板男だけど最強!

あー、今日もいい天気だなぁ、、

俺はいつものようにその場に突っ立ってぼーっとしていた

俺?俺は、この村に住む、この村の名前を言うために生きているモブだ、、

ほら、よくいるだろ?


勇者が話しかけると、村の名前を教えてくれる男、

そう、看板男だ、そいつは、勇者が迷子に

ならないように、各村に配置されたりもする、

それが俺に与えられた役割、、俺の生きる意味だ


そして、今日、勇者はこの村から旅立つことになっていた、

そう、俺が役割を果たす時が来たのだ

俺は、内心、ドキドキしていた、

いつものように村の名前を言うだけだ、しかし、勇者に言うのは

特別なことだ、、一度しかチャンスはないだろう、

俺は張り切っていた、必ず間違えずに言うのだ

そして、その時は、ついにやってきた、、

勇者は王宮からの帰り道、少しお金を貰って

帰ってきたのだろう、勇者は不満そうな、

苛立ちを隠せない顔をしていたが…俺に話しかけてきた


俺はついに言った、!おう!ここは始まりの村!

ファーストの村だぜ!勇者の血筋が住んでいる…

うるさい!そんなことは知ってるよ!どけ!

どん…、俺は俺は突き飛ばされ、勇者は去っていった


え?もしかして、俺の役割、これで終わり?

俺、もうずっとここに立っているだけ?そんな…

俺は、少し涙目になりながらも、その場に佇んでいた…

俺はこのまま、勇者を見送って…、、、

看板をするだけの人生なのか?そうなのか?

そんな馬鹿な…だが俺はここから動くことはできない


そして、何十分が経った頃であろうか…

俺が人生の終わりを感じていた頃に、俺のところに、

慌てたように弟がやってきた…兄ちゃん!大変だよ!

勇者がいろんな家から、金を物色して

奪っていったんだ!そう、うちの家のお金も…!

何!お、俺の家を、調べまわって大切な金を

取っていっただと!ゆ、許せねぇ!勇者!


俺は、その場から動く決意をした、役割を果たさねば

ならないが、俺の役割は看板にやってもらおう、

俺は村の名前が書かれた木の看板をそこに立てた

俺は走って、村を出ていこうとする勇者を呼び止めた!

勇者ー!貴様!奪った金を返せ!


あ?よく見たら、看板男のモブじゃねぇの!どうした?

今日は?俺はもう、お前に用はねぇよ

村の名前でも、一人でつぶやいてろ…

なんだ?俺とやる気なのか?武器も何も持たずに?

ワハハハハハ!看板、いいか?お前には、

血筋がない、勇者の血筋がな!ただの村人が勇者に

勝てるか?勝てねぇよ!ワハハハハハ!、

行くぞ!この銅の剣で、切り伏せてやる!

ざしゅ!ざしゅ!ざしゅ!

10ダメージ!10ダメージ!10ダメージ!ぐわああああああああ!

俺は体に傷を負い、その場に倒れた、

もう、瀕死の状態だ、、勇者に、、負けた…!


血筋に勝てるわけねぇだろ!バァァァァァァァカ!

俺はもうレベル5だぜ!レベル2に用はねぇ!

看板男の個性はザコってことだ!お前からザコを取ったら、

何にも残らねぇな!そのくらいザコ!

それじゃ、!俺はこれから、次の村に行って、金を物色しなきゃならないもんでな!さらば!

ぐっ…俺は薄れゆく意識の中、勇者に復讐を誓った…、

必ず、勇者を倒して、金を、そして、

俺自身の役割を、俺の意味を取り戻して見せる!そして、意識を失う、、

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