第11話 タロット?オラクル?

その後ちゃんと講義に出席し、家に帰ろうとしたがなぜか本屋に行きたくなる。

ジュンク堂と丸善どっちにするか迷い、結局丸善にした。

私は普段、漫画は読むけど本を読まない。

天井までそびえ立つ本棚に一瞬頭がくらっとする。

さて、どうするか?

とりあえず近くにあったビジネス新書の本棚を見てみる。

次に小説、文庫本、民俗学、医学、心理学、料理、ファッションと見ていき、最後に占いのコーナーにたどり着いた。

占いはあまり信じてない。

手のシワシワで人生全て決まるなら、自分の手を一生眺めてウダウダしてろよって思う。


そうは思うけど……やっぱり気になる。

「オラクルカード ? タロットカード?」

占いの本の棚に箱に入ったカードがずらっと並ぶ。

これらはYouTubeとかで少し見たことがある。

カラフルで綺麗なカードをランダムに並べて適当なこと言ってるイメージ。


でも、タロットカードとオラクルカード ってどう違うんだろう?


わからない。


値段を見てたまげる。

思った以上に高い。

だけど……うーん。

やっぱ、きゅうちゃんとのこと……占ってみたい。

きゅうちゃんと私、これからどうなっていくか知りたい。

占い師に聞くって手があるかもしれない。

だけど、自分のことをよく知っているのは、結局おのれ自身。

初対面の人とああでも無いこうでも無いと言われるのは、違うと思う。


ええい!わからん!

どうにでもなれ!


私はタロットカードとオラクルカード を持って、レジに並んだ。

そのレジの先頭に予想外の人物がいた。

きゅうちゃんだ。

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