こんなの見たことない

 自分の股間をどれだけまさぐってみても、懐かしい俺のビッグ(当社比)なアレが見当たらない。

 マジかよ。もしかして俺ってメスなの??


 これは…… 自分の事を『俺』とか言ってたらダメなんじゃないんだろうか……

 あ、あたち……?? うえ、合わねぇ……

 まあ、誰かと話すわけでもないし。このままでもいいか。


 しっかし、気持ちは男なのに体がメスだとか、たまったもんじゃねえな。

 これから俺はどうなっちまうんだろう……


 そんな事を考えながら、一人でごそごそしているうちに、別の方からごそごそ音が聞こえてきた。

 うん?と思って目をむけると……


 生☆着替え!!!!


 じょしこおせいの生着替え!!!

 いや、昨日までの俺もこれを毎日拝んでいたはずだ。なんなら、下着の中までばっちり見えた記憶だってある。

 だがその時にはまだ無垢むくなチンチラだった俺には、興味の全くわかない光景だった。


 しかーーし、今の俺は違う!!

 この光景をお宝映像だと認識できるくらいの下心はバッチリ持っている!

 今! まさに――


 (じたばたじたばた)


「るぅくん元気ね。どうしたのー?お散歩したいの? もうちょっと待っててね♪」


 * * *


 ……ピンクだった(ふぅ)


 制服から普段着に着替えた彼女は、俺をケージから出して両腕でやさしく抱いた。

 発達途中の柔らかい丘に押し当てられ、俺の興奮は絶好調――


 うん? なんだ、これは??


 股間からにゅーんと伸びている何かに気が付いた。


 もぞもぞ………


 !?!?!?


 格納式かよ!!!


 うん、良かった……

 ひとまず俺はオスだったらしい。

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