コタツの葛藤

樹「ねえ柊くん、今年の冬はコタツ買おうよ! 僕の家にはなかったけど、子供の頃友達の家で初めて入ってね。最高に気持ちよかったんだよー」

柊「コタツかー……俺の祖母の家にもありました。いかにも冬らしくていいですよねー。

『……それに、樹さんと一緒にコタツでみかんとか、鍋とか……いいよなあ……♡♡』

 じゃ、寒くなってきたら買ってみます?」

樹「やった!! うちにもとうとうコタツができる!」

柊「……『でも……どうなんだろう?

 あんなに気持ちいいモンがうちにあったら……ますますズボラになるんじゃないかこの人?……もう一生立ち上がらないかもしれない……「柊くんみかんと新聞取ってー!」とか、「テレビのリモコンがあんな遠くに!」とか絶対言いそう……100%パシリだろ俺……。

 ……でもでも、やっぱり一緒にみかん食べたいっ……!!』

 ……うーーーーーんっっ」

樹「……柊くん? どうしたそんなに唸って!?」


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