土曜の朝(激甘注意)

(土曜の朝)

柊「……ん……(ベッドで目覚める)……」


(柊、頬杖をつき、隣で眠る樹をなんとなく眺める)

柊『…………樹さんって、ほんと髪が綺麗なんだよな。細くて、栗色で、柔らかくて……(樹の髪を指でサラサラいじる)

 ……あ、こうやって前髪分けると、眉がよく見えるなー。太過ぎず、細過ぎず……まじで綺麗な形。

(前髪をもう少しかきわける)……おお、額の形、初めてちゃんと見たかも? うあ、額出すとまた綺麗だなー……鼻筋もすっと真っ直ぐで、整ってる……鼻の頭までちゃんとまっすぐってすごくね?(鼻の頭をそーっとつんつん)

 あー、頬も白くてすべすべで、気持ちいー……特別なスキンケアとかしてないみたいなのに、なんでだ?(指で頬をそっとなでなで)

 彫りが深くて、閉じた瞼と睫毛がめちゃくちゃ色っぽい……唇とかも、女の子顔負けくらいに綺麗な色と形で……

 それに、んー……いつもいい匂いする。大好きな匂い……(胸元に額をすりすり)


 ……っていうか……

 こんな綺麗な人に、いつもがっつり抱かれてるって……マジか俺……?

 起きてる時は、ズボラで面白い変人で、つい忘れちゃうけど……昨夜も、まるで違う人みたいに……

 あ、ヤバ。なんか身体うずうずしてきた……

 んー、ダメだ。シャワー浴びてこよ……』


(柊、するりとベッドを降りて静かに部屋を出る)


樹「……………っっ!(ガバッと飛び起きる)」

『……っここまでしといて放置はないだろ柊くん……っっっ!?』


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る