敬語

樹「柊くん……あのさ。そろそろ、僕に敬語を使うのもやめないか?」

柊「えっ……でも樹さんは副社長だし……」

樹「それは会社だけの話だろ? 僕たち恋人同士なのに、あまりにも他人行儀じゃないか。『はい』とか『そうですね』とか……言葉の温度が5度くらい下がる気がする」

柊「えっ……そんなに冷えちゃいます?

 でも……んー……(恥ずかしげに照れる)……やっぱり、なんか無理です!!」

樹「じゃあさ、とりあえず今だけ敬語やめてみてよ。……それならいいだろ?」

柊「……仕方ないですね。ちょっとだけですよ?」

樹「そうじゃなくて」

柊「…………し……

 仕方ないな。ちょっとだけだぞ……??」

樹「うあーーーー。きゅううううん♪♪

 すごくいいよ柊くん! やっぱりこれからは敬語ナシでいこうよ!」

柊「……少し考えさせてください」

樹「じゃなくって」

柊「……少し、考えさせてくれ……」


樹「きゅうううううううんっっ!!!」


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