(三)-13

 彼女は一度顔を離し「今日はありがとう」と言って、彼女は目をつむって、もう一度俺にキスしてきた。

 さらにもう一度顔を離すと「花火を一緒に見てくれてありがとう」とキスをくれ、そしてもう一回「指輪をくれてありがとう」とキスしてきた。

 それでなくても初めての経験なのに、立て続けに四回もキスをされ、俺は頭がぼーっとして、もはや何も考えられなかった。

 そしてもう一度木坂が俺にキスをしてきた。今度は唇同士が軽くふれあうだけではなかった。彼女のベロが口の中に入ってきた。俺は彼女にならって、自分のベロを彼女のベロに絡めたり彼女の口の中へと伸ばした。


(続く)

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