救急車呼ぶ?

「具合悪いのか!?救急車呼ぶ?」


「きゅ、救急車ー!?いや、大丈夫」


 焦るパパ。私は重病人!?いや、立って歩いてるし、熱もさほどないよ?冷静になってくれる?と温度差のあるパパとママ。


「1人で病院行けるのか!?」


「このくらいなら全然、行ける。ボクのめんどうをちゃんとみててよ?」


「え!?うん!一緒に車に乗って行こうかな……」


「車内は狭いから感染する。この暑い時に窓開けて行くのも待つのもとイヤだから……落ち着いてボクのめんどうみてて?」


 パパ……落ち着いてボクのめんどうをみててほしい。じゃあ、行ってくるから!と逃げるように、出ようとすると、ボクがまって!と止める。


「どうしたの?」


「えっ?きゅうきゅうしゃよばないの!?ボク、きゅうきゅうしゃのなかみてみたい!のってみたいんだよー!」


 ………このパパとボク、どうしてもママを重病人にしたいらしい。

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